「ラスト・タンゴ」

エスペラント

レイモンド・ヴィンセント:第1バイオリン
ジョフリー・サーモン:第2バイオリン
ブルーノ・リベール:キーボード
ジーノ・マリサン:ベース
トニー・マリサン:ドラムス
ティモシー・クレーマー:セロ
ロジャー・ミーキン:ヴォーカル
キム・ムーア:ヴォーカル


エスペラントはベルギー・シンフォニー・オーケストラに所属していたレイモンド・ヴィンセントを中心に結成された多国籍バンド。誰がどの国籍かよくわかんないです。
このちょっと男性の目を引き付けるアルバムジャケットとあいまって、音から受ける印象は暗い暗いヨーロッパ。
低く垂れこめた雲。冷たい風。石畳の道。狭い路地。そこに転がる薄汚れた注射器とティッシュペーパー。そんな絵が次々と浮かんでしまうバンド。
ドラムスのトニー・マリサンが「エスペラントはプログレッシブ・ロックじゃなくて、もっと現代的なものさ。」と言っていたのもうなづける。
貴重な音だよなあ。

圧巻はビートルズのナンバーをアレンジした「エリノア・リグビー」。
効いてますね。

(2009年2月22日)