「ロープ・イワナ・マイタケ」
2006年9月16日(土)くもり時々小雨
その昔、上杉謙信が川中島の決戦の前に
偵察に使ったという物見岩。
今日はここで練習だ。

月の初めに左足首を捻挫した。
幸いすぐにアイシングできたので大事には至らなかったが、少々気になるところである。
さて、9月16日〜18日にかけて行われる「森と水」の「登降泳ロープトレーニング」に申し込んだ。これは沢に泊まって滝を登ったり、岩から転げ落ちたり、イワナを求めて泳いだりとなかなかに虎の穴チックなツアーであるが、捻挫を懸念したガイドの三井さんが、参加者がたまたま私一人ということもありツアー内容を変更してくれた。
申し訳ない。
2日コースにしていただき、1日目は三井さんの自宅近くのゲレンデでロープトレーニング、2日目は沢で実地トレーニングとなった。

約束の時間に少し遅れて三井さん宅に到着。
本日のトレーニング内容の説明を受ける。目標は仲間内での釣行やガイドツアーでのクライミングに役立つ技術の習得である。
車でゲレンデに移動。
このゲレンデはお寺の境内を通らないと行けないとのことで、お賽銭を投げてから進む。

トレーニングした後は犀川でナマズポイントの下見。
私がナマズ、ナマズとうわごとのように言うのを哀れに思ったか、三井さんの料理人魂になにか響くものがあったのか、今夜はナマズを釣って食す予定なのである。
今晩は三井さんが所属する山岳会「ロック&ブッシュ」のメンバーも三井宅に集まるとのこと。はたしてナマズは酒の肴となるのか?
残念ながらこの晩は雨具を着込まなくてはならないほど冷えたためナマズの反応はまったくなし。
あっさり空振りだ。
懸垂下降は最初がおっかない。
左右上下360度確認してから始めるのだ。
こんなわっか(エイト環:制動器)に人生をかけていいのかと思うが、
考えてみれば普段から妙な物や人に人生をかけていることも多いので
何をいまさらという気もする。
いずれにしろ三井さんが狙っているベストショットが
私の墜落シーンであることは間違いないので
期待にこたえないよう慎重に降りる。
プルージック結びで確保しながら
セカンドで登る練習。
これがプルージック結び。
メインロープとスリングの相性があるので
人生をかけていいか確認してから登る。
左上
:懸垂下降
右上
:トップで登る三井さんを確保
左下
:ラストで登る練習。
登るだけでもいっぱいだが、
ランニングビレイの回収もあるので
なかなかに怖い。
ナマズは釣れなかった でもロック&ブッシュのメンバーの方が
七輪で肉や魚を焼いてくれた。
サンマがうまかったです。


2006年9月17日(日)くもりのち晴れのち雨
この日は沢で実地トレーニングの予定だったが台風の影響も考えこれを中止し、ロック&ブッシュの方々とマイタケ探しに行くことに。ところが三井さんは風邪が悪化して不参加となった。ナマズの崇りであろうと思われる。
ロック&ブッシュのNKさん、TUさん、MYさんの3人にくっついていく。

しかしまあ、マイタケ採りはたいへんである。
「あのミズナラが怪しい」と山の斜面をがりがり登っていくのである。私も最初の内は遅ればせながらついていったが、そのうち件の足首に違和感を覚えたため下で待っていることにした。
今年はまだマイタケが出ていないそうで、見つかったのは1株のみ。それでもすごいんじゃないかと思うが、みなさんは残念そうだった。

TUさんと、MYさんはそれぞれフライフィッシングとテンカラ釣りの用意もしてきており、私はTUさんからテンカラ釣りを教えていただいた。
テクニカルな釣りでたいへんおもしろい。わたしはここで、毛鉤を流し終えて竿を上げてみたらイワナがくっついていたというスーパービギナーズラックを発揮した。

ロック&ブッシュのみなさま、ありがとうございました。

それにしても私は上り下りの足が遅い。
鍛えんとな。
私がまぐれで釣ったイワナはイワナ汁に。
渓で作るとおいしい。
マイタケ採りはミズナラを目指して行く。
獲得したマイタケ。
私は何もしていないが1/4いただいた。
申し訳ありません。


写真の一部を「森と水」から提供いただいています