「毛並み」
2007年6月23日(土)晴れ〜6月24日(日)曇りのち雨
山岳スポーツセンターには集合時間の12時よりだいぶ前に着いた。
受付で宿泊費と食事代を支払い、ネームプレートとテキストをもらう。
今日、明日と神奈川県山岳連盟が主催する登山教室「初級 源次郎沢」に参加するのだ。

講師と生徒の自己紹介が終わると
クライミングウォールへ行ってロープの結び方。
そして岩登りの練習。

真ん中に移っているのが唯一の外国人参加者MQさん。
オーストラリアから参戦だ。

トップロープをセットする女性講師の方。
身軽だ。
登る生徒。
身重だ。
というのはウソでみんなけっこう登る。
中にはすばらしいクライミングテクニックを持つ人も。
部屋に戻って沢登りについて説明と
明日、遡行する源次郎沢の解説を聞く。

各講師がシカの死体とヤマビルについて熱く語る。
夕食は講師の方が中心となって自炊。
講師・生徒を合わせて30人分以上を作るのだから
たいへんな騒ぎである。
私もアサリのワイン蒸しを担当したが、
ボウルいっぱいのアサリをワインの瓶2/3ほどを使って作る。
それにしても登山関係の人は料理に燃えますね。
支度をして寝ると
朝が来た。
4時半起床。
朝飯は雑炊だ。

3杯食べる。
参加人数が多いため3班編成とし、時差出発することとなる。
支度をする1班。

私は2班。
山岳スポーツセンターから1時間ほど歩いて
入渓点にある休憩所で沢支度。

沢登り初体験者を中心にワラジの人がけっこう多い。
値段を聞いてみると沢靴よりずっとずっと安い。

ちなみにこの女性のウェアは
沢登りからかなりかけ離れていた。
けっこうかっこいい。
ヒル!
シカ!
3班編成となったが、1班の講師がロープをセット、3班がロープを回収という手順で進んでいく。
2班は一番負担が少ないのである。
そのためか2班は9人中5人が沢登り初体験の若い女性となり、めちゃめちゃ華やぐ沢登りグループとなった。
下山路では他の登山者からうらやましそうに見られたほどである。

滝は高巻きせず、全て直登だが、意外にも2班はみんなうまく登る。
講師からはお世辞とは思うが、「2班はてがかからなくていい」というコメントいただきみんな大喜び。

滝は下流側からF1、F2、F3というふうに呼んでいく。
F1、F2辺りは楽勝だが、だんだん難しくなってくる。
F5だったと思うがものすごく難しそうなところがあった。講師が二人で滝の左右にそれぞれロープを確保する。
一見、右の方が難しそうだが手がかりは多い。
それに引き換え左は中央に岩が出っ張っており、ここが難関である。講師からもそのように説明されたのでみんな右に並ぶ。
しかし上から講師が
「赤(左側のロープ)はいないのかー」

すると女性の一人がにこやかに赤のロープを私に渡す。私はそのロープをハーネスにセット。
みえぼーである。
登り始めるが、予定通り立ち往生する。
みんなが下から声援を送ってくれる。
「そこに足かかりませんか」
「ちがう逆でーす」
「右だー」
「左だー」
「上だー」
「下だー」
「飛べー」
声援を受けなんとかクリアー。上まで行くとみんなが拍手してくれた。


こうして滝をいくつも超えて源頭部に到達。
相模湾が一望できる。
そこからしばらく行くと登山道に出て花立山荘に到着。

少し休憩してから下山となったが、これが一番つらかった。
普段、登山をしない私にとって下山路はすごく堪える。特に階段状のところはきつい。
しばらく歩いてから私は覚悟した。これは途中で足が壊れるに違いない と。
そうなったら講師の方にはご迷惑と思うが、一人でゆっくり下ろうと決めた。

ところがそうはならなかった。
もちろん靴紐を結びなおそうとすると膝ががくがくと笑うのだが、最後まで他の方についていけた。
どうもサッカーとフットサルで筋力がついたようである。

ちょっと自信がついた山行となった。



もっとも
筋肉痛は
3日間続いたが



かなちゃん
ちょっと毛並みが悪い