「振り替え輸送はいや」
2007年7月13日(金)〜15日(日)
女満別空港から出ると

寒い

ちょっと夏っぽい服装過ぎたかなあ、と3日間の北海道滞在が不安になるのである。

レンタカーで知床に向かう。
左は網走の「メルヘンの丘」
なんだって
オシンコシンの滝とみやげもの屋のノラ。
テレビにも出たことのある有名なネコだそうで、観光客に人気。
ただし老猫なので餌を食うか寝ているかである。
足を投げ出して寝るその姿は死体かと思うほど。
思わず突付いてみる。

知床では観光船に乗る。
船長が知床の自然を解説してくれるのだ。

「あそこが海鳥の繁殖地ですよー
ほらーカモメの雛が2羽いますねえー
午前中は3羽いたんですけどねー」
トド!
もちろん野生のものは初めて見る。
船長に言われてわかったが、
このトドは頭に怪我をして血を流していた。
じっと回復を待っているらしい。



観光船のお店で飼っている犬。
落書きされている犬。

この日はホテル知床に泊まる。

廊下にずらりとヒグマの写真が飾ってある。
知床らしいといえばそうだが、
きらいな人は夢に出てきそうである。


翌日は野付半島に向かう。
朝は快晴だったが南に向かうにつれて天気が悪くなった。
ヒグマにはベアフード
知床峠は霧。
何にも見えません。
野付半島は寒かった。地元の方はジャンパーに長靴である。
Tシャツと長袖シャツを4枚着て、さらにナイロンのベストを羽織って対抗。

野付半島をあとにして
ホルスタインなぞ撮影しながら
今夜の宿泊地、阿寒湖に向かう。


阿寒湖での宿は、釣り人の間ではちょっと有名なホテルエメラルド。
売店のルアー・フライグッズコーナーには
田代法之氏(?)のロッドが展示されていた。


阿寒湖で1泊し、いよいよ今日が最終日。

釧路湿原に行ってタンチョウヅルと戯れる予定だったが、天気予報を見ると南下すればするほど天気が悪い。
そこで阿寒湖のそばにあるオンネトーへ行ってみることにした。
オンネトーは別名五色沼。五色沼は裏磐梯にもあるけど、一つで五色沼か?
五色とはいかないが、たいへんきれいな沼である。


阿寒湖と阿寒川。
阿寒川には餌とフライの釣り人がいた。
北海道の川は本州の感覚ではまるで増水しているように見える。
ここでヒグマに会うとスリルでしょうねー

飛行機の時間も迫るので、釧路空港へ向かう。釧路空港の正式名称は「たんちょう釧路空港」。知ってた?

少し時間があったので、釧路空港のそばを車でうろつく。

すると配偶者が「タンチョウ!」

続けて私が「ネコ!」

さて、いよいよ釧路空港へ着いてみると、不安は的中していた。

各地に被害を出した台風4号が、まさに我々の飛行機が羽田に到着するのと同時に関東へやってくるのだ。
飛行機は1時間遅れ、しかも場合によっては釧路空港に引き返すとのこと。
引き返した後は別の便に乗れるんですか?と聞いてみたが、今日の便はあと1便しかなく、しかも満席である。

ヨーグルトなぞ食いながら待合室にいるとさらに放送が入り、新千歳空港に振り替え輸送するかもしれないとのこと。
新千歳空港に行くと何かいいことがあるんだろうか。

ヨーグルトのカップを握り締める私。

釧路の午後は穏やかに過ぎていくのだった。








もー