奥只見遠征記(2001年8月3日〜5日)
2001年8月3日(金)晴れたり曇ったり
「難しいかな?」
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関越トンネルに突入 | 奥只見湖(銀山湖) | 銀山平の犬 | 今年はコクワガタが多いそうです |
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只見川 | フライはイワイ・イワナ | 楽しい夕食 |
2001年8月4日(土)雨のちくもり
「雨に唄えば」
「雨が降れば釣れる。」
そう言われても運の悪さはアイオワ級の私です。降るわけがありません。
昨日は他の人も苦労している中、とにかく1匹釣れました。1匹と2匹の差は2倍ですが、0匹と1匹の差は計り知れない無限大です。
これで運は使い果たしたと思い、どんなことがあっても雨はない、と決めつけていました。
ところが。
朝4時に起きてみると、ざんざんと雨の音。外を見るとすごい雨です。これでは釣りに出られないなあ、と思っているとしばらくしてやみました。櫻井さんに見送られて釣りに出ます。
入渓点は昨日と同じ橋の下流です。時々雨が強く降ったりやんだりと忙しい天気です。降っているときは休み、やむと進みます。出るのは小さなヤマメばかりですが、反応は昨日よりはいいようです。しかし最後まで釣れず、朝食の時間となりました。
まあ、雨も降ったんだし、明日は釣れますよ、と櫻井さんが励ましてくれます。運が向いてきました。
ところが朝食がすんでしばらくすると櫻井さんが岩が流れる音がすると言います。確かに水音に混じってごんごんというちょっと腹に響く音がします。
後で川を見に行ったところ、なんと只見川は濁流と化していました。数時間前まで自分が釣っていたところがこんなことになるとは不思議でもあり、怖くもありました。
今日1日は天気も悪く、釣りはできないとのことなので、桧枝岐の温泉に行ってみることにしました。
桧枝岐の木工製品を売っているお店に寄ろうとしてびっくり。駐車場がいっぱいです。いつからここはこんなにメジャーになったんだ!と思いましたが、道の反対側を見てもう一度びっくり。「夏の雪上まつり」というのが開催されていました。これに来た人たちの車なのです。
スキー場の一部に人工雪を敷きつめ、そこでミニジャンプのコンテストのようなことをやっていました。下のほうでは雪上にパラソルテーブルが置いてあり、焼きそばや串焼きを食べている人がいます。さらにはその横にステージがあり、なんとハワイアンダンスショーをやっていました。プログラムを見ると、この後、サンショウウオレース(なんだ?)、岩魚のつかみ取り(雪の上でやるのか?)と続き、夜には歌謡ショー、花火大会があるようです。テレビ局も取材に来ていました。
夜、櫻井さんにこのことを話すと、宣伝のひとつなんですよ、とめっきり疲れた様子でした。奥只見でも同様のイベントがあったそうです。
桧枝岐で温泉に入った後は、名物のそばを食べ、尾瀬の入り口にある御池に行き、尾瀬には行かずに近くの湿原に行って花の写真を撮りました。
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朝はこんな感じでした | バカボンと遊んでいると |
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こんな濁流に! | 桧枝岐の夏の雪まつり |
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名物裁ちそば | おいしいです | 湿原の花 | 雨がぱらついていました |
奥只見に戻ってみるとまたびっくり。只見川は澄んでくるどころか元気よく濁流のままです。
小白沢ヒュッテに戻ってみると、どうやら上流の山のほうで大雨が降ったのではないか、これはけっこうたいへん、とのこと。
夕食まで時間があったので恋ノ峡沢に行ってみて、またびっくり。とても濁りそうもない沢が濁っています。
あきらめて双眼鏡を取り出し、飛んでいるタカを観察。見つけたときは「タカだタカだ!トンビはいやというほど見ているから、これはタカに違いない!」と喜んだのですが、この釣行記を書くにあたって図鑑を確認したところ、トンビでした。しかし自然の中を悠々と飛ぶ鳥を見るのはとても楽しいものです。
夕食の時に、遊びに来ていた近所の方を交えて桜井さんと話をして愕然。この濁りは簡単には納まりそうもないとのことです。
「おそらく上流で大雨が降り、大白沢あたりで土砂崩れがあったのだろう。この鉄砲水でボート屋のボートが桟橋ごと流された。この分では魚は死んでしまったかもしれない。濁りが収まれば奥只見湖から遡上してくるが、明日・あさってでは無理だろう。」
今日雨が降ったので、沢では尺物をあげた人もいるそうですが、私は本流がだめだと難しくなります。
もっとも釣りをどうこう言ってる場合じゃないでしょうか?
やっぱり運はないな。
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尾瀬まで行かなくても | 近所のクロ |
2001年8月5日(日)晴れ
「トンビが見送り」
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奥只見は衛星電話しか通じない、郵便は月2回、新聞はなし、 テレビはBSのみという南極観測所級の場所ですが、野生は豊か。 今回お世話になったのは小白沢ヒュッテです。 お客さんは釣り人と登山客がほとんどだそうです。 料理はおいしく、お酒もそろってます! 7月末頃からアブが多くなるとのこと。私も一箇所かまれました。 秋になると桜鱒が湖から上ってくるのを狙うのだそうです。 |
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恋ノ峡沢 | 只見川は最後まで濁りました | 天気は上々 |
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バカボン、またね |