裏磐梯遠征記


2001年9月29日(土)くもり
「源流遡行は面白い!」

今シーズンの渓流釣り最終釣行先は裏磐梯。とはいっても裏磐梯の猪苗代湖・秋元漁協ではヤマメ・イワナは9月14日までしか釣ることができません。
今回は裏磐梯のペンション風来坊を拠点にオーナーの一美さんと阿賀野川水系か山形へ行くことになります。日程は9月29日から10月1日。最終日は帰るだけです。
昼前に裏磐梯に着きましたが、今週は少し仕事が忙しかったせいか少々疲れ気味です。
当初の予定では今日は大塩川上流部か一の戸川に行き、明日は最上川の源流部に行くことになっていましたが、風来坊に着いて一美さんと話してみると、明日以降の天気が思わしくないので、今日、最上川の上流部をやることになりました。
一美さんにとってもこちらの方が本命のようです。
最上川上流部は「軽い源流」とのことですので、配偶者はペンションに残していくことにしました。軽い源流って・・・?
一美さんの車に装備を積み、コンビニでおにぎりと飲料水を買って、さあ出発です。
山形県との県境の山を登っていくとすでに紅葉が始まっています。
ひたすら走って入渓点に到着。4〜5時間コースの釣り場とのことで、急いでしたくをして川に入ります。
すぐに大きな堰堤があり、堰堤下は大きなプールです。一美さんがここにいますから、と言います。
なるべく端から狙っていくと反対側の泡の切れ目でライズがあったようです。フライを投げると・・・出た!大きい!かかった!ばれた!と一瞬で終わってしまいました。
がっくし。
堰堤を登ると、なるほど源流ちっくな渓相です。二人で攻めて行きますがなかなか出ません。
岩のぎりぎりを狙ってキャストすると、岩に倒れかかっていた枝にティペットがひっかかり、フライが水面上3センチくらいのところにぶら下がるような格好になりました。そのフライにライズ!残念ながらイワナのジャンプが届かず釣れませんでしたが、今日はどうやら狭いところに張りついているようです。
「でませんねえ」と言っていた一美さんですが、20センチくらいのイワナを釣り上げました。さすがー。天然のきれいなイワナです。
しかし後が続きません。
私も懸命にやるのですが、反応は今ひとつ。
登っていくと50センチくらいのポケットがありました。水が落ち込んでいます。三面川で平野さんがこういう所をフライでちょんちょんたたき、イワナを引っ張り出していたのを思い出し、やってみました。するとすぐにイワナが反応!しかしタイミングが合わず食いませんでした。警戒はしていないだろうと何回かやっているうちにドライフライが流れに巻き込まれて沈みました。こういう時は注意!水の中で何かが動いたと思って合わせるとヒット!20センチくらいのイワナです。
ほっとしました。一美さんもほっとしたようです。
さて、しばらく進むと滝です。これ以上進めません。
あれ、どうするのかなあと思っていると、一美さんがさっさと滝の横を登り始めました。私は本格的な源流部は初めてです。最初は冗談かと思いましたが、一美さんはどんどん行ってしまいます。しえー、と心の中でつぶやきながら私も続きました。
その後はもっとすさまじい所を登ったりしましたが、やってみると結構できるものです。もっともここは「源流部初心者向け」というところなのだと思います。
源流遡行は楽しいものですね!
その後は一美さんが2匹追加。一美さんは「今日は魚の出が少ないなあ」と首をひねっていました。
最後にその日最大斜度の斜面を熊よけの笛を吹きながら登り、道路に到達。
非常に印象深い釣行となりました。

と、ここまでは良かったのですが、ペンションに戻ってから私の体調に異変!急に震えが止まらなくなり、体に力が入りません。
体温計を借りて計ってみると、37.9度!私は平熱が35.6〜35.9度です。夕食もそこそこにベッドに入りました。
明日は渓流最終日。どうなるのでしょう・・・
最初は楽な登り 一美さんのシャープなキャスト 魚も水も冷たい!
私も釣りました 落ち込みの向こう側で出ました 最後の登り

2001年9月30日(日)くもりのち雨
「最終日はボウズじゃない、とりあえず」

うう・・・朝か・・・よく寝たなあ。そうか、昨日は熱が出て・・・やっぱり疲れからくる風邪かな・・・今日は釣りに行けないなあ・・・そういえば昨日の夜に、もう一人お客さんが釣りに来るので、3人で釣りに行こうと言ってたっけ・・・まあ、一美さんにはその人と行ってもらうということで・・・・うう・・・でもなんだかとってもよく寝た気がするなあ・・・あれ?

配偶者に体温計を持ってきてもらい、計ってみると36.5度。起きたばかりとはいえ、これは病気ではない。
一美さんに釣りに行く旨を伝え、急いでしたくをして出発。

今日は静岡からいらしたお医者さん、ドクターYさんと一緒です。ドクターYさんは風来坊で里美さんのスクールを受けて以来、時々いらっしゃるそうです。
急の釣行先は山形県の置賜白川。
渓流最終日とあってみんな張り切ります。ドクターYさんは昨日の午後1時ころ静岡を出て、新幹線・磐越線を乗り継いでの到着です!
白川に着いてみるとけっこう人がいっぱい。やはり考えることはみな同じです。
結局、かなり上流部に入ることになりました。
ところが釣れません。
一美さんが尺ヤマメを目撃したこともあり、がんばってみましたが、魚はフライには来るのですが食いません。今朝か昨日かはわかりませんが、釣り人がけっこう入っているようです。
このままドクターYさんが釣れなかったら、将来的にはペンション風来坊の売り上げにも影響があるのだろうか?などと私がつまらないことを考えていると、一美さんの提案で下流に移動することになりました。3人で釣るよりは分かれた方が分が良かろうと、私はさらにその下流から入りました。
私が入った所はあまり水質が良くなく、今ひとつ。釣り上がって行くと、ハッチが始まったようでライズが起こるようになりました。しかしかかりません。
やっとの思い出ヒットさせたのは小さな小さなヤマメ。ま、ボウズでないだけいいでしょう。
しかしその後もフライには出るがヒットはしません。どうも魚が小さいようです。
川が曲がっている所に大きなプールがあり、2〜3匹ライズしています。何回も投げてやっとさっきよりは大きなのがかかりましたが、ばれてしまいました。
これで時間切れ。
一美さん達と落ち合うと、ドクターYさんは小さいのが1匹、一美さんは27センチを1匹とのこと。さすが・・・・。
ちなみにドクターYさんは林でばきばき音がするので、人かな?と思って見てみると、黒くて胸のところが少し白い動物がいたそうです。距離は約10メートル。

雨が降り始めました
一美さんは新幹線に乗るドクターYさんを乗せて米沢駅へ。私は一足先にペンション風来坊へ帰りました。
この日の夜は一美さんと釣りの話をし、私の釣りの問題点なども教えてもらいました。
オフには練習だー!
きれいな置賜白川上流部 おまえのおかげだ! 釣り終われば雨

2001年10月1日(月)雨
「秋になった」

朝、一美さんと奥様にお礼を言い、ペンションを出発。
時々雨がやむので、西吾妻スカイバレーの途中まで行って来ました。
小雨の中での撮影なので、あまりきれいには撮れませんでしたが、気の早い紅葉です。


番外編「ヨークベニマル特売品」

ペンション風来坊に行くには磐越自動車道の猪苗代磐梯高原インターで降りるのだが、インターのすぐそばに「ヨークベニマル」というスーパーマーケットがある。
このスーパーは喜多方市にもあるのだが、その名前と鳩をかたどったマークから、最初はイトーヨーカドーのパクリとも思ったが、調べてみると系列会社であった。
今回、このスーパーに立ち寄り、興味深いものを2点発見した。
まず、左の写真は「芋煮会用の鍋を無料で貸し出します」というもの。このなべの回りには芋煮会の必要グッズが販売されており、薪から虫除けスプレーまで、なるほどと思わせる品揃えである。なぜかバーベキューセットも置いてあり、そういわれてみると精肉コーナーでは芋煮会用としてバーベキュー用の肉が特売になっていた。芋煮会も進化するのだ。
右の特売品は果物王国福島らしく梨。しかし写真ではちょっとわかりづらいが、「バケツ付きで580円」なのである。もってけ!という感じなのだろうか?