開田高原遠征記(2002年8月24日〜8月25日)
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プチビラMtおんたけのご主人が釣ったサツキマス(?)とアマゴ。でかい。 |
2002年8月24日(土)雨のちくもり
「カモノハシ、尻餅をつく」
小雨の中、ウエーダー履き、ベストを着て、ロッドを組立てて、釣り始めたら本降りになってきました。
エルクヘアカディスも沈んでしまいます。
「まいったなあ」
釣り始めて10分で終了。
末川のこの沢は、去年来た時には渇水で水がなく、今回釣るのを楽しみにしていたのです。残念。
しかたないので水生植物園に行って、車の中で昼寝をすることにしました。西の空は少し明るいので何とかなるでしょう。
目が覚めてみると昼近く。雨はやんでいます。
観光客が周りでコスモスの花を写真に撮ったりしています。
さて、どうしましょうか。今日はM川がメインなのですが、まだ時間が早すぎます。
そうだ、明日の朝釣る予定の西又川の様子を見に行きましょう。
西又川を目指して走っているとだんだん天気が良くなってきました。
しかし西又川に行って驚いたのは、橋の架け替え工事をやっていて、魚がたくさんいた橋の下の淵がつぶされていたことです。
魚たちはどこに行ったんでしょう。
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開田高原はそばの産地。
「まつば」が有名で味も繊細ですが、
私は「中西屋」も悪くないと思ってます。 |
そばを食べた後にもう一度西又川に行って、秘密ポイント(自分で思っているだけです)を釣ってみましたがだめ。
ここは朝晩でないと難しいですね。
ウエーダーを履いたままM川へ移動。前回入渓した崖は藪が深くなっていたので、少し上流から入ることにしました。
M川は緊張します。なぜかと言うと
1.道路と川が離れている所が多い
2.川までの森の中で迷いそう(たぶん私だけです)
3.クマがいる
からです。
それにどうも今日は気分が冴えません。別に病気ではないと思いますが、なんだかぼうっとします。
釣りはやめようかなあ、とも思ったのですがせっかくです。やりましょう。
森の中を歩いていくと、だんだん川の音が近くなります。気分もだんだん晴れてきます。
M川はもともとあたりはずれが大きそうですが、最近は渋いとのこと。でも釣れればきれいなヤマトイワナです。
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渓相抜群のM川。
世附川と比べるとシダ類が多く、
ちょっとインディージョーンズ風です。 |
クマが出たら逃げ場はなし。
でも大丈夫。
今日は鉈を持ってきています。 |
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エルクへアカディスを投げながら遡ります。10分ほどで大きな淵でヒット。
このときおもしろいことが起こりました。ラインを手繰ってくると、なんと魚が2匹暴れています。
え!?
すぐに魚は1匹になりました。あまり大きくはありませんが今日の1匹目。うれしいですね。
それにしても何で2匹だったのでしょう?後で考えたのですが、フライにかかった魚が走り回って、近くの魚に糸がひっかかったのだと思います。
おもしろいこともあるものですね。
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白点がなく、くすんだ色調。オレンジ色のポイント。
ヤマト? |
その後は大きな魚はフライにアタックするもヒットせず。小さい魚はヒットしてもばれてしまいます。
進んでいくと大きな暗いプール。いかにもという所です。
下のほうからフライを入れていきます。3投目くらいで出ましたがかかりません。イワナですね。
でも、このポイントならまだいるでしょう。静かにフライを投げます。
ただでさえ深い渓の上、くもりで日陰ときていますから、フライがよく見えません。
フライが流れに乗りました。あれ?沈んだ?
ばしっと合わせると手ごたえあり。いい型です。あ、アマゴだ。
ネットですくってみると朱点があでやかな美しいアマゴでした。大きさは25センチほどですが、今年釣った魚の中では一番きれいでした。
その後はぽつぽつと出ましたが釣れませんでした。
すでに6時近くなっています。ちょっと恐いのでそろそろ川からあがりましょう。
懸命に歩いていくと、道路と接したところに出ました。急な斜面をずり落ちながら登り、脱渓成功。
今日は何回も転んでしまいました。後ろ向きに倒れた時は危なかった。
なんとか下の淵に落ちるのはこらえましたが、お尻を岩で打って、しばらく動けませんでした。
注意が足りませんね。
今日のお宿は「プチビラMtおんたけ」です。
へばりきっていたので8時20分就寝。
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向かって右の料理が名物(なのか?)イワナのムニエル。
おいしい。
この後、ステーキが出ました。 |
2002年8月25日(日)晴れ
「高原の夏は楽し」
4時半に起きて釣りに行くつもりでしたが、身体が動きません。昨日の釣行がこたえているようです。
釣りはあきらめ、6時半起床。近所を散歩したら林でリスを見ました。
朝食の後、チェックアウトして釣りに行きます。
西又川の入渓点に行ってみて、人がいたら昨日釣れなかった末川に行こうと思いましたが、さすが開田。誰もいません。
嬉々として釣り始めます。
30分ほどやって、やっと1匹。小さいけどきりっとしたアマゴです。
ハッチもあるようで、茶色のカゲロウが飛んでいます。フライには出るのですが、魚が小さいのかフライがはずれてしまいます。
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小ぶりですがやる気満々のアマゴ。 |
橋の工事。どうなっちゃうんでしょう。 |
流れのゆるい所には泥が溜まってます。橋の工事の影響でしょう。
などと考えながら上っていくと、小さなプールでアマゴがライズしています。15センチくらいでしょうか。
からかうつもりでパラシュートを落とすと、食べようとしますが口に入らないようです。
くわえたら思いっきりあわせちゃうもんね、とくだらないことを考えていると、その横でもライズ。こっちは少し大きいようです。
フライを入れると一発でヒット!けっこう大きい。引きます、引きます。
やったー
22センチくらいですがいいアマゴでした。
もうすぐ工事中の橋です。
浅い瀬にフライを流します。けっこう反応があります。少しずつ上流を流していくと、バシャ!イワナです。
こんな浅い所で餌を摂っていたんですね。
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最後に釣れたイワナ。こんな浅い所でヒットしました。 |
今回の釣行では数は出ませんでしたが、M川でも釣れたし、きれいな魚も捕まえたし。
なかなか楽しい休日でした。
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西又川で見つけた水草の花です。 |
晴れた夏の日にペンギンカフェオーケストラを聴きながら開田高原をドライブすると夢を見ているようです。