2003年1月11日(土)晴れ
「泳げ、ガキども」
  BOSS   「カモノハシさん、ゆっくり行きましょう」
  カモノハシ 「わかってますって」

こ、ここを進むのか!
思わずBOSSさんと唸ります。
路面は雪で真っ白です。



今日はBOSSさんと共に酒匂川漁協の放流のお手伝い。
ヤマメの稚魚を世附川の沢に放流します。
参加者は全部で8名。私を除き、みなさん世附川の常連さんです。

世附川は丹沢湖に流れ込んでいる川ですが、流れ込みにある浅瀬という所の林道ゲート前に集合。
しばらく待つと漁協の方が二人でトラックに稚魚を積んでやってきました。
さっそくみんなで水槽を覗きます。
「うわー、小さいな」
と声が上がります。孵化後3ヶ月くらいの稚魚で、大きさは2〜3センチくらいとのこと。
運搬のために餌止めしてあるのでおなかがぺったんこです。
(餌を食べさせて運搬すると、食べたものを吐き出してしまい、水が悪くなって死んでしまうのだそうです)

各人が行く沢を決めます。私はBOSSさんと一緒です。
沢を決めると、持って来たポリタンクに稚魚を入れてもらいます。
エアーポンプで空気を送ります。
死ぬなよ。
私のポリタンクの中。
一人当て1000匹以上います。

普段、世附川は車の乗り入れが禁止されていますが、
今日は漁協の放流活動ということで行ける所まで車で行くことができます。
集まった人の車から4DW車を選んで分乗。
私のエクストレイルも出動!BOSSさんを乗せます。

しばらく行くと林道は雪で凍っています。BOSSさんがこんなに丹沢に雪が多いのは珍しいと言います。
ゆっくりゆっくり車を進めます。
BOSSさんと釣りの話で笑いながら行きますが、二人とも前方の路面に
目は釘付け。

世附川にできた新しいりっぱな堰堤。
BOSSさんが嘆く。
慎重慎重。
崖は嫌いだ。

目的の沢に到着。ポリタンクを覗いてみると、ヤマメは元気です。
ウェーダーを履き、ザックにポリタンクをつめて担ぎます。
しばらく林道を進んでから沢に入ります。

少しずつ魚を放しながら沢を登っていきます。
水槽と沢の水温差のせいなのか、餌を食べていないので気合が入らないのか、
はたまた稚魚というのはこういうものなのか、放流された稚魚は流されてしまいます。
それから深く潜るやつも少ないですね。これではすぐに鳥に食べられてしまうのでは、と心配になります。
BOSSさんと話して流れのゆるい、深さのある淵に放流することにします。
BOSSさんの稚魚放流四態



離してやると、稚魚はひらひらと泳ぎます。
生きていくというのはたいへんなんだな、と妙なところで感心してしまいました。
食われるなよ。釣られるなよ。



放流終了。
車に戻り、BOSSさんが淹れてくれたコーヒーを飲みます。
再び超慎重な運転で浅瀬のゲートへ。
戻りは私たちが一番。他の方たちは相当深い所へ放流されていたようです。

全員が戻ったところで漁協の方がうどんをふるまってくれました。
ここで採れたキノコがたくさん入っていてうまいことうまいこと。




今年は年券買わなくちゃな。
年券は写真2枚が必要で、1万円とのことです。