2003年8月23日(土)晴れ
「サル、再び」
今日はFoxFire晴海トリトン店の釣行会。場所は山梨県の大月にある奈良子釣りセンター。
この催しは先月行われるはずだったのですが、大雨のために今月まで延期されていました。
集合時間の9時に遅れること10分、受付に行ってみるとすでに参加者の方々は釣りに行っておられました。あわてて支度をして後を追います。
T店長を見つけてご挨拶。
奈良子釣りセンターは渓流を利用した釣り場と池がありますが、今日はほとんど渓流の上流に設置されたC&R区間で釣りをしました。
ただ、連日の雨で水量が多く、あまりたくさんは釣れませんでした。

さて、私はこの日大失態を演じてしまいました。
お昼はバーベキューになるとのことでしたので、12時少し前に川を下り始めましたが、そこでなんと川にはまってしまいました!
けっこう水深のあるところだったので身体が完全に浮きましたね。
ウエーダーの中に水が入ってきます。暑い日でしたので気持ちいいくらいでしたがまいりました。
岸に上がってウエーダーを脱ぎ、ベストの中身を点検します。ありゃー、やっぱりデジカメが動かない。かなしー
ウエーダーは受付の人に頼んで乾させてもらいました。理由を話すと受付の人たちはたいへん喜んで手伝ってくれました。

バーベキューをわさわさと食べ終わると再び釣り開始。この頃にはウエーダーもすっかり乾いていました。
午後は難しい流れにうまくフライを流すことに成功し、なかなかビューティフルな尺ニジマスをゲット。

午後3時、T店長に挨拶して帰り支度を始めます。今日はこれから裏磐梯まで移動します。
実は明日の朝6時にペンション風来坊を出発して山形に釣りに行くことになっています。

それにしても水没させたデジカメについて、配偶者になんて説明しよう?と考えながら車を走らせ始めると、わらわらとサルの群れが道を横切りました。

サルに盗られた
やっぱり
これかな



イン・スルー・ジ・アウトドアを聞きながら、黄昏の東北自動車道をひた走ります。



2003年8月24日(日)くもり時々雨
「アブのお出迎え」
N川でいい型のイワナを釣る一美さん。
左上がYさん。

朝6時、裏磐梯のペンション風来坊を出発。今日はオーナーの一美さんと山形県のN川に行きます。お客さんのYさんも一緒です。
道に多少迷いつつ、約2時間で到着。なんだかとんでもない山の中ですが、渓相は比較的穏やかでした。
さて、Yさんは前日は別な川で釣りをしていてたくさん釣れたのはよかったのですが、アブにかまれて両手がぼこぼこになっていました。
そのため、今日も悪い予感はあったのですが、車を止めるとアブが群れをなして集まってきました。こんこんと車にアタックしてきます。
車のエンジンを切り、アブの数が少なくなってから車をおりて釣り支度です。

川に出てすぐに一美さんが小さなイワナを釣ります。続いて私のフライにも来ましたが痛恨のバラシ。
しかし5分もしないうちに大雨になりました。とてもドライフライで釣るのは無理です。
しかも入渓した所が悪くここから上流に進めないことがわかりました。
いったん川から上がり、上流に少し歩いてから川に入りなおします。
雨が降ったりやんだりする中、各自数匹ずつ釣りましたが、あまり調子がよくありません。
相談の結果、川を変えることにしました。

かなり走って置賜白川へ到着。
はりきって釣り始めます。しかしこちらも状況はよくなくありませんでした。私はせっかく譲ってもらったポイントでばらし。
時間も遅くなったので、下流に移動して釣ることにしました。しかしここでもアブの襲撃に遭い、釣果なし。
残念ながらあまり芳しくない1日でした。

ちなみにYさんの両手はさらに腫れ上がり、思わず病院に行くことを勧めてしまいました。一美さんもかなりやられたようで痒いと言っています。
私も右手と顔をかまれましたが、希硫酸にも耐えるカモノハシの皮膚は強く、蚊に刺された程度に腫れただけでした。
自慢にならんなあ。


2003年8月25日(月)くもりのちすごい雨
「脱出」
今日は尺が釣れそうな予感がする、と言いながら川に行き、
本当に釣ってしまう一美さん。
ペンション風来坊で朝食後、一美さんと二人でB沢へ釣りに行きます。
B沢は前回来たときもチャレンジしたのですが、雪代の影響かまったく釣りになりませんでした。
もっともその後、一美さんはここで35センチのイワナを釣ったそうです。

車止めで釣り支度をし、登山道を歩きます。ここのところ運動してないから歩くのは堪えるなあ。登山道から沢伝いに入渓。
ぽつぽつと釣れます。難しいですが、これくらい釣れれば飽きませんね。
一美さんが大きな淵で尺イワナをあっさり釣りました。すごいなあ。

この川はそれほど大きな川ではないので、二人で並んで釣れないところは交互に釣り上がります。
川から離れて歩ける所では、お互いに大きく迂回して追い越していきます。
そうするとしばらく一人で釣ることになります。
川面を踊るように毛鉤が流れていきます。魚は釣れません。一心に毛鉤を見つめます。流れの音も聞こえません。
周りには誰もいません。これまで顔をあわせてきた人達が、今この瞬間、同じ世界に存在することが信じられません。
それでも毛鉤を追います。魚は釣れません。
そうか、死んじゃうっていうのはこういうことなんだな、と突然ひらめきました。
一美さんが下流から追いついてきました。


そろそろ今日の釣りも終わりかな、という時に雨が降り始めました。
一美さんと相談し、釣りをやめて脱渓点に急ぐことにしました。
雨足はどんどん強くなり、しばらくして土砂降りになりました。ここは谷が深く、簡単には出ることができません。はあはあ言いながら川をさかのぼります。濁りが入ると川を渡る時に足元が見えなくなってしまいます。も鳴り始めました。こわいー
30分ほどで脱出に成功。上の道路から川を見ると強い濁りが入っています。
車のラジオで聞いたのですが、福島県内ではこの雨の影響で電車が不通になったところもありました。
このあたりで雨が降ってきました


ペンション風来坊に戻ってから風呂に入り、ビールを飲んでほっとしました。


2003年8月26日(火)くもり時々雨
「切れる」
朝食を食べ終わると一美さんが言います。
「15分したら出かけましょう」
こう毎日だと、なんだか釣り合宿に来たみたいだなあ。

今日はK川へ釣行。一美さんはこの川へよく来ているのですが、今日はまだ釣ったことのない上流部をやってみるとのことです。
雨が降っているので、いったん橋の下に車を止めてウエーダーをはきました。
上流部に入渓してみるとなかなかよさそうな渓相です。
今日は一美さんのまねをして、ティペットを長くして釣ってみます。
釣り始めてすぐに一美さんにあたり。フッキングはしなかったそうです。私もやってみるとすぐにヒット。でも残念ながら糸が切れてしまいました。
この日、私はなぜか糸切れを連発。あわせの時に切れるのではなく、魚が走るとだめになってしまうことが数回。
腕が悪いんでしょうね。

昼になったのでいったん休憩。下流の土産物屋さんでそばを食べます。
午後は下流を釣りました。
魚はフライに出るがかからない、という疲れる釣りが続きます。それでも一美さんは確実に釣り上げていきます。

3時くらいになるとさすがにこのような釣りに疲れたので、大倉川に移動することにしました。
しかし大倉川も似たような状況です。魚はフライに反応するのですが、なかなかかかりません。なんとか1匹ものにしました。

一美さんがイブニングライズを釣ってみようといいます。堰堤の落ち込みで日暮れを待ちました。
しばらくするとごぼごぼとライズが始まりました。暗いのでフライが見えませんが、これはこれでスリルのある釣りです。
一美さんは尺近いイワナを釣りました。なぜ私には来ないんだー、と騒ぎつつ今日の釣りは終了です。


ちなみにこの日から奇跡のごとくデジカメが復活
いやー、よかったよかった。

2003年8月27日(水)晴れ
「晴れるなよ」
村立北塩原小学校


今日は休暇の最終日。釣りはお昼くらいまでしかできません。
昨日あまり釣れなかったのが悔しく、大倉川に釣りに行くことにしました。
しかしこれがあだとなりました。
毎日天気が悪かったので油断したのですが、今日に限って晴天。ピーカン過ぎて私の腕ではなんともなりません。
一美さんは何匹か上げていますが、私のフライには時おり反応があるだけ。
結局この日はボウズ。

新しくできた蕎麦屋でそばを食べ、風来坊に戻って帰り支度。
風来坊をチェックアウトした出た後、あまりに天気がいいので桧原湖の写真を撮りに行きました。

磐越自動車道に入る前に信号で一美さんの車を発見。奥様と二人で買出しに来られたようです。
手を振ってご挨拶。

やっぱり釣りは楽しいです。