2004年4月17日(土)晴れ
「ミンクの日
千曲川に着き、釣り支度をして橋の上を歩いていると携帯電話が鳴りました。いでけんさんです。
「カモノハシさん、今どこですか?」
「橋の上です」
「今、橋の上を歩いてます?」
「そうです。見えるんですか?」
「見えますよ」
いでけんさんの車が向こうから走ってきます。
挨拶を交わし、さっそく海ノ口でライズを待つことにしました。

前回の千曲川では2日間外にいただけで日に焼けて鼻の皮がむけてしまいました。
ライズ待ちは開けた所ですることが多いので、天気がいいと日に焼けますね。今回は用心深く帽子をかぶりました。

ライズを待ちながらいでけんさんと話をします。
SAGEロッドの試し振りのこと
バスロッドにどんどん新素材が使われていること
エアガンのこと(!)

その時、対岸を茶色の動物がとことこかけて行きます。
「いでけんさん、あれはイタチですか?」
「ん?ああ、そうですね。イタチです。この辺にはテンやミンクもいますね」
ミンクはある人がバブルの頃に毛皮目的で飼っていたそうですが、飼育をやめる時に放してしまい、それが増えているそうです。
「フナ釣りしているとね、ミンクがこっそりやってきて、釣り餌を食べてしまうんですよ」

川岸の石をひっくり返し、いでけんさんから水生昆虫の解説を聞きつつライズ待ちますが、いっこうに始まりません。
「おかしいなあ。移動しましょうか?」
「そうですね」
コンビニでおにぎりを買って、午後からは八千穂で釣ることにしました。
ハヤ

いでけんさんが連れて行ってくれたプールでは散発ながらライズがあります。はりきってフライを投げますが全然釣れません。
いでけんさんが下流の方で一匹釣ったというのでそっちに行ってみました。
ヤマメが泳いでいるのが見えるのですが、フライを見に来るだけで釣れません。
いでけんさんは合わせ切れしてしまったと悔しそう。
しばらく2人できゃーきゃー言いながらフライを流しました。
ふと目を上げると、対岸を黒い大きなイタチのような動物が歩いていきます。
「いでけんさん、あれはミンクですか?」
「あ、そうです。あれがミンクですよ」

イタチにミンクと動物日和です。
「渋すぎるなあ」
とマスターオブ千曲川に言わせしめる
わがままな魚達。
でもいでけんさんは1匹釣りました。
「偶然です。適当に流したら釣れちゃった」

私とは実力も運も生命力も違いますな。


いでけんさんは仕事があるとのことで午後3時に釣りを終了。お忙しいところ付き合っていただいて申し訳ない。
私はコンビニの駐車場で休憩した後、午前中にライズ待ちした場所に行って、日没近くまで水面を見ていました。

何も起こらなかったですねえ。

ペンションかんだんけいに宿泊。
2004年4月18日(日)晴れ
「中1フライフィッシャー登場
八千穂駅
今日もいい天気。
ペンションかんだんけいをチェックアウトした後、八千穂に向かいます。
川岸でライズ待ちをしていると、フライフィッシングロッドを持った男の子がやってきました。
この子は昨日もこの辺にいて話しかけてきましたし、確か先月ここに来た時も釣っていました。
話を聞いてみると近所に住んでいるそうです。幼く見えましたが、中学1年生と言っていました。
フライフィッシングはフライのおじさん(?)に習ったそうで、時々、相木川に車で連れて行ってもらったりするのだそうです。

話をしているとプールで餌釣りをしていた人がいなくなったので、そこへ移動。
そのプールの前で待っていると、すぐにライズが始まりました。2〜3箇所でライズがあります。
一番岸に近いライズを狙います。フライは#19のソラックスダン。数等目でヒット。やりました!成魚放流のヤマメです。
坊やを呼んで近めのライズを狙わせ、自分は少し沖目を狙います。
しかしなかなか釣れません。坊やは飽きてどこかに行ってしまいました。
「出張できたの?」
「今日はお休みだよ」
「遊びで来たのかあ」
「そうだよ(仕事で釣りする人いるか?)」
「デジカメ持ってるの?」
「持ってるよ」
「魚釣れないのに?」
「おめーも魚と一緒に泳ぐか?」


フライをいろいろ試しますが、魚はフライを見に来るだけで引き返してしまいます。
昨日と同じような状況です。
いでけんさんはブユっぽいな、と言っていました。
回りを見てみると小さな黒い虫が飛んでいます。フライをいでけんさんに教わったブユパターンに替えます。
小さくて見にくいですが、必死に目をこらします。ふっとフライが消えました。合わせると手ごたえ!
びんびんと魚が逃げようとします。ネットで掬うと小さいがきれいなヤマメ。快心の一撃です。


この後もライズは続きましたが、どうしてもそれを獲ることができず、昼過ぎに終了。
2日で2匹というていたらくでしたが、やっぱり釣りは楽しいですね。