2004年6月19日(土)晴れ
「家訓を破る
今日使ったハエ竿。
「ハエ?」
首をかしげる配偶者。
私の実家K家にはいくつかの家訓があります。
例えば

K家の人間はスキーをしてはならない

これはすでに他界した父が作ったものです。
なんでも父は初めてスキーをした際、滑り始めて5分で捻挫したそうです。その後は動くことができず、宿でじっとしていました。
父はその後一度もスキーをしたことがありません。

次の家訓はまだ他界していない母が作ったものです。

K家の人間はアユ釣りをしてはならない

これはよくわかからないのですが、話を聞くと次のようなことから生まれたものです。
私の母方の祖父(私が生まれる前に亡くなりました)は夏になると、時々アユ釣りに行っていたようです。
しかし自分から行くのではなく、近隣の友達が誘いに来るのだそうです。
誘われると祖父はうれしそうに出かけて行きます。そして日が落ちても帰ってきません。
漁ならともかく、アユの夜釣りというのは聞いたことがありません。
すると祖母が祖父を捜しに行くのですが、なぜか捜しに行く先は川ではなく、料亭なのでした。

この家訓は、このような母の子供の頃の体験から出てきたようです。

もっとも妹は高校生の頃からスキーにはまり、某短大のスキー部主将となり、某スキー雑誌の表紙にも載ったようなやつ(有名人ではありません)。
やはり、法律と記録は破られるためにある、というのはけだし名言なのでしょう。

私が破るといえば・・・


6時に金目川に到着。川を見ると釣り人が何人かいます。
コンビニでおにぎりとお茶のペットボトルを買って朝ごはん。ウェーダーを履いて川に降ります。
今日の餌はシラス。アユはシラスで釣れるんですよ。知ってましたか。おもしろいですねえ。

最初は下流の方で釣りましたが、冬の間に行われた河川工事の影響か(なにを工事したんだ!?)、川がずいぶん浅くなっています。
時々小さなハヤが釣れますが、めぼしいポイントがありません。2時間くらいやってだめだったので、上流に釣り上がりました。

よさげなポイントがあったのでここで粘ることにしました。
アユはどんな流速、深さの所にいるんでしょう?瀬からの流れが少し落ちつく辺りにしぼって仕掛けを流します。
ウキ下を変えたり、流すコースを変えたりしますが、ときどきあるあたりはハヤのようです。
陽が高くなると暑い。もう6月ですからねえ。次に来る時は麦藁帽子を持ってきましょう。

2時間くらい経ったでしょうか。
あたりは覚えてません。
ウキの動きに反射的にあわせました。
またハヤかな、と思ったのですが、竿を立てても魚が浮いてきません。
あれ?
左右に走る魚影が見えます。
抜き上げた魚は15センチくらい。
ウグイか?
いや、追星がある。アユだ。
やったー。
人生初アユです。

この後も粘りましたがいっこうに釣れず、昼前に終了しました。




塩焼きにでもしますか。


触った感じですが
アユってのはヤマメなんかに比べると
けっこうごついんですね。

撮影の時はあごをかみ鳴らしてました。
こわ。