2006年1月28日(日)晴れ
管理釣り場は」
「マ式」の解説をする小林さん。
置き竿にしているが、びんびんとアタリがある。
拡声器は最近の愛用品だ。
(マ式はバスフィッシングでいうところの
キャロライナリグのような仕掛け。
フライを水中に浮遊させる)
奈良子釣りセンターに行く。
小林重工の小林良彰さんが行うフライスクール「フライ釣り祭り」に参加するのだ。
ちなみに主催は町田サンスイだが、今日はサンスイの主催で他にも2つのスクールが開催される。スカジットデザインズの皆川哲さんの渓流ミノーイング、難波伸敏さんのスプーンテクニックである。それぞれ10数名の生徒が参加し、サンスイのスタッフもいるので50名近い人が集まってくる。ほぼ占拠状態である。
集合は朝6時。
え、6時?
まちがいかと思って事前に電話で確認したが、6時である。行ってみれば案の定まだ真っ暗。休憩所でストーブに当たりながら夜明けを待つ。

スクールは7時過ぎにスタートした。
まず全員集合し、新宿サンスイの中村店長が挨拶をする。続いて今日の講師が紹介される。難波さんが紹介され、小林さんが紹介された。
小林さんが拡声器で挨拶を始めると、いきなり後方から小林さんにタックルし、池に突き落とそうとする人がいた。皆川哲さんである。なかなか波乱含みである。
この後、皆川哲さんのタックルが敢行された。
なかなか鋭い出足であった。

スクールごとに分かれる。
その際、
「小林さんのスクールはあちらで、まともなスクールの人はこちらで」
と指示された。油断できない。
小林さんのスクールは14名。内、半分の人がフライフィッシングをするのが初めて。他の人もフライフィッシングを始めて間もないという人が多い。冷静に見れば、以前、町田サンスイで行われた「コ式でGO!」に参加していたバサーの人もいる。
今日のスクールはSRY(スライ)の使い方から。
SRYの使い方は簡単。底まで沈め魚が食ったら合わせる。10秒待って何も起こらなかったら投げ直す。それだけ。
寒いせいか魚の動きは鈍いが釣れる。
それにしても初めて使うフライがSRYというビギナーの方たち。そうとう進歩的なアングラーに成長することだろう。
小林さんからはフライキャスティングの方法として「アパッチ投げ」「ペルー投げ」などの紹介があり、みんな熱心に聴いていた。大丈夫か。

「管理釣り場では初心者もベテランも同じように釣れなくてはおかしい」という小林さんの意見は大いに説得力のあるものであり、そのためのさまざまな釣具の開発は賞賛に値するように思える。
参加者に配られた置き竿用の鈴。
洗濯バサミに取り付けられていいる。
置き竿でなくとも、キャスティングの時、魚がかかった時、
りんりんと涼しい音がして気分が良い。
皆川哲さんによるハンドランディングの説明。
皆川さんの手の上でニジマスが
魔法にかかったように動かない。
敏感な側線に触らず、川底にいつも接している
腹の部分で支えるようにする。
左:SRY
右:午後の池で当たったマルムシ


昼食の時間となった。
奈良子名物のバーベキューである。50人近い人数で食べるのでたいへんにぎやかである。味噌煮込みうどんが出たが、大きな鍋に3杯であった。
バーベキューの後、ほとんどの人が池で釣りを始めた。
すると何か雄たけびが上がった。何事かと目をやると、皆川さんが大きなネットに魚をいっぱい入れて池に放流している。養魚池から掬っては魚を巻く。奈良子釣りセンターのスタッフが笑っているのでもちろん了解済みなのだろうが、派手な撒きっぷりである。そのうち奈良子のスタッフが
「あ、それはニジマスじゃない!ヤマメです!」
と言って静止しようとしたが、皆川さんは
「釣れー」
と叫んで放流してしまった。いいんだろうか。
さらに皆川さんは池に食パンを投げ入れた。コイじゃあるまいし、と思っていたのだが、なんと食パンに魚が群がった。トラウトもパン好きなんだねー
一気に活性が上がったようである。みんなでスライやルアーを投げて楽しく釣った。
皆川さんが
「管理釣り場は釣れてなんぼだ」
と言うので
「まったくです」
とお答えしておいた。