2007年5月18日(金)晴れのち曇り
「田植えの時期に
朝8時過ぎに峰の原高原にあるペンション「スタートライン」に到着。
出迎えてくれた奥様はフリースを着ている。寒いかなあなどと思いスウェットシャツは持ってきたが、ちょっと甘かったか。聞けばゴールデンウィーク中は雪が降ったとのこと。
うーむ、と唸りつつコーヒーをいただいていると出かけていたオーナーが戻ってこられた。さっそく最近よく釣れている川を教えていただく。
いかに釣れている川であろうと釣果は釣り手の技量にもかかっているのだが、ここではそんなことには触れない。
今日は峰の原高原の北側を釣ることにした。

まず最初に行ったのはT沢。ここはたいへんきれいな流れでかつ釣りやすい。久しぶりにフライフィッシングをする私にもイワナが3匹ほど釣れた。
久しぶりと書いたが今調べてみたら昨年8月の魚野川以来の渓流釣りである。フライボックスに入れっぱなしにしておいたフライに少し癖がついてしまっているのが悲しい。
その久しぶりなのせいかかどうかわからないが、数匹の魚には針を振り切って逃げられてしまった。イワナってこんなに引いたっけ?
10時の水温は9.5℃。11時くらいに10℃を超え、そこから釣れるようになった。
T沢は虫の量が多い。

さて、今回初めてアクアステルスのウェーディングシューズを使用した。
滑りまくって頭蓋骨骨折必至という話であり緊張して歩き始めたが、別にそんなことはなく充分なグリップ力であった。
確かにヌルのついた岩では滑る。
滑るというようなレベルではなく、「滑るように作ってあります」と言わんばかりの出来である。しかしバランスよく足を置けばまあ問題はない。どんなところでも突破しなくてはならない沢登りではどうかと思うが、私の釣りには充分だと思う。
むしろ利点の方が目立った。
一つは岩などを登るときに足がかりがいいこと。もう一つは水から出たときに軽いことである。アクアステルスはゴムだし、靴そのものも布の部分がないため水を吸わない。だから軽いのである。フェルト底がいかに水を吸って重くなるのかよくわかった。
足どりのおぼつかない私としては釣りの帰りの歩きが楽になるのはうれしい。


T沢は奥の深い釣り場なので、適当なところで切り上げて車に戻りしばらく昼寝。
次にH川に向かう。ここは昨年、増水で釣りにならなかったところである。
今回はどうかなと期待したが、結果的には下流部でヤマメ1匹のみ。人が入っていたようである。がんばってみたが夕方になって急に気温が下がり、夕食の時間にもなったので今日は終了。
イワナもヤマメも釣れたし、久しぶりの渓流釣りを楽しめた。

こちらは田植えのまっさい中。
釣りなんぞしていていいのか。
まあいいか

スタートライン泊。
夕食後、オーナーからいろいろ話をお聞きする。
オーナーは昆虫に造詣が深く、タガメが好きとのこと。タガメの累代飼育をされていたこともあるのだそうだ。すごいな。タガメなんてあんまり見たことねえなあと思っていたが、除草剤などの影響で長野県辺りでも絶滅しているらしい。恐ろしい話である。

2007年5月19日(土)晴れたり曇ったり雨ったり
天気がくるくる変わる。
晴れていても風が冷たかったりで、釣りにはよくなかったか。
夜中にすごい勢いで雨が降っていた。

用事で出かけるオーナーが川まで案内してくれるというので朝8時にスタートラインを発つ。
有名な大門川に行く予定だったが、その下流部である依田川が増水していて泥濁り。これはいかんということで、オーナーのアドバイスに従い依田川支流のさらに沢を釣ることにする。
地図を頼りにZ川に行ってみる。水はきれいだが小魚の反応が3回あったのみ。
あきらめてとなりのG川に移動。ここではイワナを1匹釣るも他の魚の反応は皆無。雨が相当効いたようである。

そうこうしている内に昼過ぎになった。濁りが取れていることを期待して大門川へ行く。
濁ってる。

この程度の濁りならドライフライでひょっとすると釣れるかもしれない、と正しい釣り人なら考えるところである。

もちろん正しくない釣り人である私は釣りをあきらめると近くの温泉に入り帰途についたのであった。