「惨敗2?」

2007年9月12日(水)雨のち晴れ
濁ってる
早めに家を出たつもりだが、東北自動車道はけっこうな雨。あまり車を飛ばすことができず、福島県裏磐梯にある風来坊には8時ちょうどに着いた。
風来坊のオーナー一美さんにインターから電話したときには、雨は上がっているということだったが私が到着すると降り始めた。

やだなあもう

しかし天気予報では午後から晴れなので、一美さんとB沢に釣りに出かけた。
B沢上流部に入るが少し増水し、濁りが入っている。昨晩はけっこう降ったのだそうだ。
私が釣るとなると、どうしていつもこうなんだろう?と素朴かつ無意味な疑問を胸に抱きつつドライフライで釣り上がっていく。魚の出は悪いが、ぽつぽつ釣れる。
予報どおり午後になると晴れ。水位が下がりはじめ、帰る頃には濁りもとれていた。明日あたりが狙い目なんだろうと一美さんと話をする。

どうしていつもこうなんだろう?




2007年9月13日(木)晴れ

一美さん、JBさんと共に朝4時に風来坊を出発。2日続けての3時起きはきつい。
今日と明日、3人で岩手県を釣るのだ。岩手県で釣るのは初めて。すごく楽しみである。
8時前に目的のHK川に到着した。
さすが有名河川。平日だというのに他に釣り人がいる。

わくわくして釣り始めるがなぜか魚の反応がない。
ここは岩手でしょ。初心な魚がいっぱいなんでしょ。
しかし現実は甘くないようである。
一美さんがいい型のイワナを1匹釣ったが、後は小物がぱらぱら。

首を傾げつつ午後からは支流に入った。
すぐにそこそこのイワナが釣れる。これで期待したが全体としてはぱっとしないまま夕方になってしまった。
もっとも一美さんとJBさんはきちんと型を見たようである。

なんとなく岩手の川にだまされたような気がするが、本命は明日のG川だ、と気合を入れなおすのであった。

今夜の宿は別館春山荘。花子がお出迎えしてくれる。
夕食にはおじいちゃんが釣ってきたでかいイワナが出る。天然ものはうまい。
一美さんは明日の計画に熱が入る。

2007年9月14日(金)晴れ


G川には9時頃到着。いい川である。
入渓して一美さんとJBさんがばらばらっといいのを釣る。一美さんは尺イワナも釣ったのだそうだ。
これはすごいことになるのではないか、と盛り上がる。
ところがその後は行けども行けども釣れるのは小さなイワナなのである。
あの角を曲がったらでかいのが釣れるだろう、この流れ込みを超えたら状況が変わるだろう。そう自分に言い聞かせてロッドを振るのだが、どうにもこうにもならない。

それに魚がすごくスレているのだ。
私は動物を擬人化して表現するのは好きではないが正にそんな感じだった。ドライフライへの出方が異様にすばやいか、じっと見ているか、なのである。
JBさんはいつも栃木で釣ることが多いのだそうだが、
「このスレ具合は栃木の魚と同じ。ここは岩手だ。みんなもっと素直になろう。」
と魚に呼びかけるも魚の同意は得られない。
こと釣りに対する集中力ではずば抜けている一美さんが
「疲れますねえ。」
と言う。

日も傾きもう少しで釣りを終了しなくてはならない。
なんとかせねば!とあせるが、自分より数百倍腕の確かな一美さんとJBさんが苦しんでいるのである。冷静に考えれば何とかできるわけがない。
ドライフライを投げると小さなイワナがすーっと寄ってきて、じーっとフライを見て、ぷいっと帰っていった。
これを見て一気に気持ちが崩れて涙が出そうになったところでタイムアップ。

一美さんとJBさんが、川原に新しい足跡があったからかなり人が入っていたのだろう、と言っていた。
先日の九州に引き続き私には厳しい釣りとなった。悲しいというより気持ちがすっかり切れてしまった感じである。
呆けたまま風来坊へ引き返した。

今から考えるとニンフか簡単なウェットフライを使えばよかったのかもしれない。
後の祭りである。
ナイスサイズを釣るJBさん。
うまい。




2007年9月15日(土)晴れ

JBさんと朝ごはんを食べていると、風来坊にお湯割りさんとミーちゃんがやってきた。
お二人は今年からフライフィッシングを始めたばかり。すでに初釣果を上げたいへん楽しそうである。率直にうらやましい。今日はJBさんがお二人を教えるのだそうだ。
3人が釣りに出た後、どうぢようかと迷っていると、一美さんがK川のあそこがいいんじゃないですか、と勧めてくれた。
風来坊をチェックアウトして釣りに行く。
しかしフライフィッシングをする気にならなかったので、ルアーで釣ることにした。
ルアーを投げてくるくるリールを巻く。すると魚が私の足元までルアー追ってくることが何回かあった。おもしろいのである。
どうしてこいつらはこんなに努力した挙句に食いつかないのだろう。そんなことを考えつつ2時間ほどやってみる。
釣果はなかったが、魚が反応してくれたので楽しく過ごせた。
帰りがけに川の状況を電話で一美さんに伝え、岩手県に連れていっていただいたお礼を言う。



さて

リベンジか

転向か