「きらい
2009年5月21日(木)晴れ


先日、中央自動車道を走っていたら、走行車線に水鳥が2羽いた。
走っている車があわててよけていたが、鳥の方もあわてて走り回っていた。飛ばなかったところを見ると、アヒルだったのかもしれない。
長野自動車では走行車線を3台くらいの車がゆっくり走っていたので追い越しをかけた。そんなにスピードを出すわけでもなくゆっくり抜きにかかった。すると後ろから静岡ナンバーの車がすごい勢いで走ってきて私の後ろにぴったりとつき、さらに車体をゆすってあおってきた。無視しようとも思ったが、危ないので追い越そうと思った走行車線の車の間にゆっくり入った。静岡ナンバーが吹っ飛んで行く。すると私の前の白い車が急に追い越し車線に出て、これもまた吹っ飛んで行った。もしや、と思って走って行くと、静岡ナンバーは白い車に停止を命じられていた。覆面パトカーだったのだ。
東名自動車道を走っている時も上り坂で追い越しをかけた。後ろからバイクが走ってくるのは見えたが、距離があるので大丈夫だろうと思った。しかしそのバイクはものすごい勢いで近づいてくる。あわてて追い越しを中止して走行車線に戻った。数キロ行くとそのバイクが覆面パトカーにつかまっていた。
カモノハシを脅かす者には正義の鉄槌がくだるようである。

高速道路を走っているといろんなことがある。今日もなにかあるかなあ、と思ったが、何事もなく裏磐梯の風来坊に到着した。

風来坊の一美さんと釣りに行くことにしていたが、その前に一美さんが郵便局と銀行に行かねばならないとのことで、いったん猪苗代に向かう。ところが郵便局に着いてみるとなんと営業時間前。我々に計画性はないようだ。絶対忘れないようにしましょうね、と話しつつ郵便局には釣りの後に寄ることにしてK川に向かう。
一美さんによると先週は雪の中で釣りをしたとのこと。寒くて仕方がなかったそうだ。それでも釣るところがすごいが。
K川に入ってみると虫が多く、時折ライズも見られるという状況だ。一美さんは快調に釣っていくが、私はへまばかり。はりがかりさせても逃げられてしまったり、合わせ切れしたりと散々である。
通称「おっちゃんポイント」に来る。一美さんが私に釣るよう勧めてくれる。何回かキャストすると、水面にでかい魚の頭がぐわっと出て、私のフライにアタック!素早く合わせたが、魚はフライをくわえていなかったようで痛恨の空振り。
しばらく動けない。

川から上がって郵便局、銀行と回る。
お昼は駅のそばにある「喜春」というお店。風来坊の近所の方がやっているのだそうだ。一美さんはウェーダーを履いたままでいいかなあ、などと呟きつつ店の中に入るが、喜春はきれーなお店で、しかもきれーな女性が働いていてウェーダーは論外である。ご主人がそのままでいいですよ、と言ってくれるので緊張しつつ席に着く。
定食をいただいたが凝った内容で美味しい。


いったん風来坊に戻り、仕事のある一美さんを残して再びK川に向かう。
今度はなぜかそこそこ釣れる。もしかしたらフライフィッシングに慣れたのかもしれない。
ここで面白い体験をした。
ライズがあったのでそこにフライを流してうまく釣った。魚をとりこんでいると同じポイントでまたライズ。そのライズも釣って取り込んでいると同じポイントでまたライズ、というのが4回続いた。本当に4匹ともライズしていたのか、ライズしていたのは1匹で、他の魚が次々釣れたのか。よくわかんない。


夕方、風来坊に戻る。
裏磐梯は修学旅行の季節。修学旅行といってもこちらが行くのではなく、裏磐梯が修学旅行先なのである。こういう修学旅行はいいですよね。
風来坊には千葉から来たという中学校の校長先生とバスの運転手さんが泊った。生徒は隣のペンションにいるとのこと。1学年で20人くらいの学校なのだそうだ。


2009年5月22日(金)雨のち晴れ、風強し


修学旅行の一行を見送った後、一美さんとS川に釣りに行く。私はここは初めてである。
S川の下流部は、ここにヤマメがいるの、と思わず言ってしまうほど浅い。魚はちょっとした深みとか日陰にいるらしい。
一美さんが1匹釣り、私も続いたが、その後はさっぱり。一美さんが2匹ほど追加したが、魚はフライに興味がないらしく釣れない。おまけに風が強くてフライロッドをうまく振ることができないのだ。
さらに悪いことに非接触式温度計を川に落としてしまった。あわてて拾ったがもちろんおしゃかだ。
少々疲れてお昼過ぎに川から上がり、食事をした後、一美さんとお別れ。今日はスノーモービル関係の集まりがあるのだそうだ。



さて、この後、どこへ釣りに行こうか。
少し考えてからG川にする。G川に向かう途中、さっき立て替えた一美さんのお昼代を返してもらい忘れたのに気がつく。
ふっふっふ。カモノハシ金融の実質年利は65.8%。次回お会いした時に返してもらうこととする(翌朝、一美さんからあせって電話がかかってきました)。

G川はいいヤマメが釣れることでインサイダーの間ではとみに評判だが、もののけが出ることでも恐れられている川である。気にせず釣り始める。
しかしここでも苦戦である。
ヤマメが時折ライズするのは見えるのだが、フライを流すと釣れないのである。合わせのタイミングがどうこうではなく、フライのそばで反転しているだけのようだ。
フライを変えたりしてやってみたがどうにもならなかった。

めっきり疲れて今夜の宿「ペンション レラ」へ行く。
今日は風来坊がお休みなので、一美さんがここを予約してくれたのだ。
レラのオーナーが「どうでした?」と左手をくるくる回して見せた。どうやらリールを巻く動作をしているらしい。

だめでした。


2009年5月23日(土)曇り時々小雨


レラをチェックアウトしてK川へ向かう。

K川はネマガリダケが解禁になったばかりなので、駐車スペースはその車でいっぱいだ。
釣っている間も藪の中でガサガサ音がするので怖い。クマか人かわかんないからね。銃を持っていたら3人は誤射したと思う。

おととい釣れたポイントに入る。
今日は気温が下がったせいか虫がいない。ライズもない。がんばったが1匹くらいしか釣れない。昨日も厳しかったのでフライフィッシングが嫌いになりそうである。それでも気力で釣っていく。
それでも魚が出ないのでもうあきらめるかと考え始めた頃、急に釣れるようになった。そこそこのヤマメ・イワナがフライにかかる。ここの魚はよく引く。元気いっぱいである。
うれしいーと思いつつ進んでいくと、あたりに風景が見慣れないものになっているのに気づく。必死だったので脱渓点を通り過ぎてしまったのだ。それでもしばらく釣っていたが、雲がどんどん厚くなってきたので今回の釣りを終了することにした。

おみやげにネマガリダケを買って帰る。