ワカサギのあたり」
2009年11月13日(金)くもり、風強し
おやど風来坊の一美さんに言われたとおり桧原湖を右手に見ながら走っていくと、数台の車が止まっている場所があった。湖岸に停泊しているボートのそばで一美さんが手を振っている。
ボートに乗ってドーム船に向かう。
今日はここでワカサギ釣りをするのだ。

ドーム船に入ってみるとすでにみなさんガンガンに釣っている。私も一美さんから竿を借り受け、釣り方を教わる。
ワカサギ釣りはかなり昔にここ桧原湖で1回だけやったことがある。その時は結氷しており、氷に穴をあけて釣ったのだ。確か3匹位しか釣れなかったはずだ。
今回はどうだろう。
と心配したがほどなく1匹釣れる。一美さんも安心したようで、漁協のお仕事のためにボートで去って行った。

ワカサギは飽きない程度に釣れた。
ワカサギは群れで行動しているので釣れ始めるとみんながザッパザッパと釣る。でも私はすべてのあたりがとれるわけではないので「ザ」くらいである。なかなか数が伸びない。
他の方は朝の6時半からやっているのだ。気合いが違うし。

今日の桧原湖は強風だ。ドーム船がざっぱんざっぱん揺れる。一美さんによるとこの場所は東風に弱いのだそうだ。
けっこうな揺れでときどき「おお」という声が上がる。まあ沈むことはないと思うが、心の中で脱出の手順は確認する。
泳ぐのにはちょっと寒いが。

ワカサギ釣りの世界では電動リールが台頭し始めている。今日のドーム船でも全員が電動リールだ。
もともと電動リールは桧原湖で釣りをする人が、プラモデル用のモーターなどを利用して手作りしたのがはじまりだそうだ。それがだんだんと広まり、今では大手釣り具メーカーから販売されるようになった。
その形がすごい。
パソコンのマウスそのままである。なんとなく仕事をしているみたいでおかしい。
私が借りた道具は地元の方が作ったものだ。たいへんよくできていて感心する。値段は1万円だそうだ。

ドーム船でのワカサギ釣りはクッションの上にあぐらをかいて行う。これは一見楽そうだが、時間がたつにつれてだんだんと膝が痛くなってくる。釣り師の性として釣れているときは何ともないが、釣れなくなると途端に痛くなるのである。これはみなさん同じようで、釣れなくなると足を延ばしたり酒を飲んだりたばこを吸ったりしていた。

ワカサギ釣りはおもしろい。
ちょっとパチンコちっくかな。

おやど風来坊に泊まる。

 一番手前が私が借りた電動リール。
 穂先は薄いプラスチックの板でできている。
 親指をかけているところがモーターだ。

 ちなみにトイレに行く時は
 釣り糸を垂れる穴(?)の両脇の板を伝っていく。
 だれか落ちないかとわくわくしたが、そんな間抜けな人はいない。
 自分が一番危なかった。
私の釣果。 
だんだん死んでしまうのが少し悲しい。 



2009年11月14日(土)曇りのち雨
翌日はゆっくりと起きておやど風来坊をチェックアウトして裏磐梯フォレストスプリングスへ行く。
ここでお昼まで遊ぶのだ。
と思ったが、釣り始めるとすぐに雨が降り始めた。最初は小降りだったのでめげずに釣っていたが、そのうちものすごい勢いで降り始めた。雨具を持ってきていないので管理棟へ逃げる。
コーヒーを飲んだりしてお昼まで待ってみたが、やみそうもないのであきらめて撤収。

帰りの高速道路からみた空は「荒天」という感じでしたねえ。