ラプトル」
2010年7月22日(木)晴れ時々曇り一時雨
 前回の釣行記で、川に2回はまっても健気に動く時計(右)のことを書いたが、
 健気さにも限度があったらしく、帰宅して数日後に息を引き取った。
 少し奮発して新しい時計(左)を購入。
 これは高度や方位がわかって楽しいのだが、使い方が今一つ分からない。

 前回の釣行でフライロッドが折れてしまった。
 いろいろ考えたが同じロッドを購入した。
 家には同じケースが2つ。
 贅沢なんだか馬鹿なんだか。


7時過ぎに風来坊に到着。しばらく待つと、今日、釣りをご一緒するYさんがやってきた。さっそく風来坊のオーナー一美さんと3人でわらわらと車に乗り込み釣りに出かけた。
ちなみにYさんは前回ご一緒したTさんの釣友とのこと。

B沢の入渓点についてみると車が1台止まっている。中を覗き込んだりしていろいろ調べるが(ちょっと不審者ちっく)よくわからず、たぶん釣り人ではないだろうと楽観的な判断を下して釣り始める。
一美さんとYさんには何匹か釣れたが、私にはまったく来ない。しかしそのうちに私の忌避魚ウィルスが二人にも感染したらしく、ぱたっと釣れなくなってしまった。
どうしたんだろうどうしたんだろうとうめきつつお昼を食べた。
するとお二人のウィルスに対する免疫が強まったらしく、そこからはお二人は再び釣れるようになった。
もちろん私には忌避魚ウィルスに対する免疫はないのである。私の免疫系は普通の人と違うのだ。どちらかというとヴェロキラプトルに近い。

今日の釣りはこれでおしまいというポイントに来て、一匹も釣っていない私にお二人がそこを譲ってくれた。
どうかなあと思いながらフライを投げると、ものすごく浅いところでイワナがフライを咥えた。合わせるとがっちりフッキング。
なんとこれが本日最高の28センチ。

ヴェロキラプトルでもやればできる、ということが証明された1日となった。




 カミキリムシ
イワナ28センチ 



2010年7月23日(金)晴れ


今日は風来坊に宿泊されていたTさんと一美さんに山形県の川に連れて行ってもらう。
一美さんいわく
「ものすごく釣れる天国のような川です。」


昨日もそうだったがとにかく暑い。川面を渡ってくる風がときどき熱風。昨日、不漁だったのも暑さのせいかもしれない。
嫌な予感は的中し、今日もなかなか釣れない。日影では反応があるが、日向ではイワナがフライに出ない。出ても途中で引き返してしまったりする。暑くてイワナもいまひとつ元気がないようだ。
夕方まで頑張ったが釣果は芳しくなかった。

一美さんいわく
「この川でこんなに釣れなかったのは初めてです。」


なにせヴェロキラプトルだからね。







2010年7月24日(土)晴れ





昨日の夜、風来坊に電話があり、私がかつてフライキャスティングを教えたことのあるMさんが、風来坊に泊まりに来るのでカモノハシと一緒に釣りをしたいとのこと。
Mさんはヴェロキラプトルのことは知る由もない。
一美さんによるとMさんはフライフィッシングがものすごく上達したとのこと。私が一向に上達しない旨を伝えると、
「歳をとると伸びなくなりますね。」
「・・・・・」



朝、ダイニングルームに行くとすでにMさんが待っていた。再会を喜びつつK沢へ行く。
K沢は涼しかった。やっぱり裏磐梯は涼しいのだ。なんだか昨日、おとついはわざわざ暑いところへ行ってしまったのかもしれない。
今日はいいかも、と少しうれしくなる。

釣り始めて5分。Mさんがイワナを釣る。
さらにもう1匹。うまい。
Mさんはキャスティングはまだまだだが、釣りそのものはたいへんにうまい。特に巻き返しの狙い方はさすがに一美さんに教わっているだけのことはある。
このままキャスティングもうまくなったら・・・・・・これはいけないな、と思う。

予感通り今日のK沢は好調。イワナは教科書通りのポイントに入っていて食い気が十分。あまりにのんびりイワナがフライに出るので、私もMさんも何回か早合わせをして失敗してしまう。
二人できゃあきゃあ言いながら釣る。
いつもこうだといいのに。

暗くなる前に脱渓し、風来坊でシャワーを借りて帰途につく。
横浜は暑かった。









ちなみに今回の釣行では、初日にラインカッターをなくして一美さんに借り、2日目は虫よけがなくなって一美さんに借り、さらに直したばかりのフライリールのハンドルがもげ、フロータントのふたがなくなって粉を辺りに撒き散らし、3日目はランディングネットをなくしてMさんに掬ってもらった。

もうよくわかんない