防水機能」
2010年8月19日(木)晴れ
暑い。

横浜はそこそこだが、東京や名古屋に行くと殺人的な暑さである。
涼を求めて裏磐梯に行き、おやど風来坊のオーナー一美さんと釣りをする。
行先はN川。
なぜか標高のあまり高くない川を選択してしまう。しかもN川は大きな川なので日影が少ない。

暑いのである。

水温は20度だ。これはダメかなと思っていたが、ヤマメ、イワナが釣れる。
ヤマメが釣れたのには少々びっくり。「土用山女は一理一匹」とかいうので夏は釣れないのかと思っていた。
ちなみにヤマメは流れの速い瀬の中からフライに出た。

釣り上がっていくとちょっとゴルジュっぽいところに来た。まあヘチの方は浅いので、と思って進んでみると、わずかだがウェーダーの上まで水が来てしまう。
ウェーダーを脱いで泳げばかんたんだが、まあそうもいかない。そこで水につかったままへつりでいってみることに。
わずか2mほどを15分くらいかけてやっと突破。一美さんが私に続いたが、うまく足場を確保できずウェーダーが水没。水はかなりたっぷり入ってしまい、後で一美さんがウェーダーを脱いだらざーっと音がしたくらいである。
一美さんが
「携帯電話の電源が入らない!」
とあせる。
カメラも携帯電話も防水仕様なので安心していたのに。

なんだか申し訳ない。

生活防水だったのかなあ
私のにベストも濡れたので道具類を干す。
同じロッドが2本になったので
名前をつけた。
古い方が「増水」
新しい方が「減水」


2010年8月20日(金)晴れ

今日もしっかりと暑い。

一美さんと相談した結果、なぜか標高の高くない川を選択してしまう。
この川は森が迫っており日影はところどころあるのだが、くやしいことにイワナが日影に潜んでいるので人間は日向から釣るのである。
逆だといいのに。
釣れないとますます暑い。

水温は20度。
一美さんはぽつぽつ釣っていくが私には才能がないらしく、魚がなかなかフライに反応しない。かかっても逃げられたりしてしまりがないのである。
ここのイワナはサイズは良いが、なんだかほっそりした感じ。
一美さんが
「色が青っぽいですね」
と言っている。その時はあまり感じなかったが、後で画像を見てみると確かに青い。この辺のイワナの特徴なのか。

今日はアブにかまれてしまった。

アブが憎い


冷凍のペットボトル、おにぎり、缶詰。
最近の一美さんの定番メニュー。
私もまねしてみました。
なかなかおいしいです。
一美さんはスクールの際に
里見さんが缶詰を食べているのを見て
まねしたそうです。
こうして文化は広まるのですね。




2010年8月21日(土)晴れ

今日は前回もご一緒したMさんと釣りに行く。女性と一緒の時は緊張する。きれいなシャツを着た。

今日は一美さんは釣りに行かない。
なんでも来週末に予定されている燻製教室の仕込みなのだそうだ。養魚場にヤマメ25匹、イワナ25匹を注文し、それを1日がかりでワタを抜き、下味をつけるのだそうである。
後で判明したところでは、大量注文に喜んだ養魚場が10匹おまけしてくれたそうだ。それをさばいたら指の指紋がなくなってしまったとのこと。
ご苦労さまです。

Mさんとは前回よく釣れたK沢に行く。
K沢は森に覆われておりとても涼しい。渓流釣りはこうありたい。
ところが本日のK沢は不調。狙ったポイントに魚はいるのだが、フライに飛びつかずUターンするものが多い。それに釣れても小さいのだ。
K沢の水温も20度あったのでそのせいなのか。それとも大きな魚は抜かれてしまったのか。昨日あたり誰かが釣った後なのか。

それでもMさんは熱心にロッドを振り、小さいながらも釣果を伸ばす。
私は熱心に振っても熱心に振らなくても釣果は伸びない。才能がないのかもしれない。

釣りも終わりに近づいた頃、森の中でぱきぱきと枝を折る音がする。おやーと思っていると、岩の上に真新しい大きな動物の糞があった。
Mさんも音に気がついたらしく熊鈴を鳴らしている。
「カモノハシさん、なんでしょう」
「なんでしょうねえ、サルかなあ(そんなわけはない)」

一美さんから教えてもらったところから脱渓。
Mさんとてくてく道路を歩いて車に戻る。

今回の釣りは終わりだ。