「メイプルシロップ
2011年5月22日(日)晴れのち雨


電車の乗り換えで寝過し、集合時間に少し遅れてしまう。
わざわざ事務局の平岡さんが駅まで迎えに来てくれる。申し訳ない。
秋川フィッシングセンターに着いてみると、仕掛けの作り方が始まったところだった。

今日は東京海洋大学フィッシングカレッジの釣行会。釣り物はヘラブナだ。
講師は先週の月曜日に「釣りエサの科学」の講師も務められたマルキュー株式会社企画部次長の長岡寛さん。他にもマルキューの社員の方が面倒を見てくれる。
ちなみにヘラブナ釣りの道具は持っていないので、この日、竿や仕掛けを1セット購入する。2,000円である。
安い!

さて、言われるがままに仕掛けを作り、言われるがままにエサを作り、言われるがままに釣ると、時々ヘラブナが釣れる。
池の中はヘラブナで混雑しているようでウキがやたらと動く。合わせると、空振りもあれば、尻尾に引っかかっていることもあれば、口にちゃんと掛かっていることもある。
どうも釣れるのは偶然である。
ヘラブナ釣りでは口の内側からの針がかり以外は「ファウルフック」と言って違反なのだそうだ。
それからこの管理釣り場ではウキ下を1m以上取らなくてはならない。こういうルールのある釣り場が多いとのこと。
ヘラブナ釣りはいろいろ決まりごとがあるのだ。渓流釣りなんか誰も見てないからフライだろうがヤスだろうがアメだろうが何をしても誰にもわからない。

講師の長岡さんは名手である。
状況に応じたエサの水加減、練り加減。あたりの待ち方。合わせ方。何かが違うらしくすいすいとヘラブナを釣っていく。
「今は2番目の重い当たりで合わせました。」
などと解説が入るが、
「おれには区別がつかねえ。」
などと生徒は戸惑うばかりである。しかし長岡さんの言うとおりにやると釣れる。すごいものである。

午後になって雨となった。
私は15時で終了。参加者のみなさんに挨拶してから管理棟の方に駅までの道順を聞くと、親切にも軽トラで駅まで送ってくださった。
駅まで行く間にいろいろ質問してみる。
「ヘラブナ釣りの季節はいつなんですか?」
「管理釣り場は冬です。今時分はみんな野池に行きますね。暖かい季節はお客さんがあまり来ません。」
「ヘラブナは養殖業者がいるんですか?」
「います。大阪とか和歌山とか四国とか。」
「ヘラブナは大阪から来るんですか!」
「そうです。だから夏場は輸送が難しいのであまり入ってきませんね。」



思ったよりヘラブナ釣りは楽しかった。
横浜には管理釣り場が多いから、秋になったら行ってみようか。
びしっとね。



あ、途中の駅に竿を忘れてきた。
今日使ったエサはマルキューの浅ダナ用ダンゴエサ 
「ガッテン」 

なんだかメイプルシロップの匂いがする。