「習う
2011年7月30日(土)くもり時々雨
倉上亘さんの運転する車に乗って、群馬県の神流川本谷毛ばり釣り専用区に到着。
今日と明日、この専用区を貸し切って老眼天空本舗主催の「神流川FF&テンカラ勉強会」が開催されるのだ。
今日は佐藤成史さんのFFスクール、明日は倉上さんのテンカラ教室がある。両日ともに参加することにする。
管理棟で釣り支度をしてさっそく佐藤さんのFFスクールである。今回はデモはなく、6人ほどの参加者を順番に教えていってくれる。
私は大きなプールの前での講習となった。巨大なヤマメが泳いでいるが、私の投げるフライには見向きもしない。
ここは毎日のように釣り人が来るので魚が完全にすれてしまい、人が近寄ってもあまり逃げようとしない。ゆっくり遠ざかるのみである。
結局、フライに魚を出すこともできずにスクールは終了。昼食の後は各自で実釣となった。

倉上さんに教えてもらって最下流の区間に行く。ここにも大きなヤマメがごろごろしている。しかしフライを流してもよけるだけである。
そこで少し方針を変更して小さなポイントを釣っていくと、ばしゃっと水しぶきが上がってヤマメがヒット。小さいがうれしい1匹。ほっとする。
結局、釣れたのはこの1匹のみ。

温泉に入り、宿に向かった。


倉上さんが釣った見事なヤマメ
水面直下にウーリーバーガーを流した成果
私の釣った小振りのヤマメ


温泉に入った後も魚に挑む倉上さん。
私はただ見てました。

2011年7月31日(日)雨時々くもり
倉上さんに習って作成したテンカラ毛鉤。
プログレッシブですね。


今日はテンカラの日。昨日のフライの人も残っているが、テンカラ釣り師が集まってくる。

倉上さんのテンカラ教室である。
倉上さんはビーズヘッドフライの使い手として広く知られている。毛鉤のフックもルアーのワームフックを使うなど、超アグレッシブである。
遠野に行った際には今回のテンカラ教室のことに触れ、
「ビーズヘッドフライを使ってください、と言えば教室は終わりなんだけど、お金をもらっている以上、そうもいかない。」
などと主催者として極めて不適当な発言をされていた。
どうなるのでしょう。

今日のテーマは「本谷のすれたヤマメを釣る」。
大きなプールに行くと、大きなヤマメ、イワナが列をなしている。
倉上さんに指示され、ウーリーバーガーをハリスに結んで投げる。魚がちょっと反応する。
倉上さんによると、こういう場所では魚の泳層まで毛鉤を沈めることが肝心とのこと。カウントダウンである。しかし流れもあるのでなかなか思ったところまで沈んでくれない。
倉上さんの解説は続く。うまく沈められない時にはがん玉を使い、さらに粘土錘を追加する。こうするとかなり重くなるので問題は投げ方である。
倉上さんが振り込みを見せてくれる。すばやく竿を振り上げると、腕を伸ばしたままやり投げのように竿を振る。
まさにジャイアントスイング!
世のテンカラ釣り師がこの光景を見たらどのような感想を抱くのだろう。
でも倉上さんはこのポイントでイワナ2匹を釣り上げたし、釣りを楽しんでいるし、私は勉強になったしで、問題はない。

その後は雨が激しくなる中、他のポイントも探ったが釣果はなかった。

昼食。

昨日と同様、各自で実釣となる。
プールの魚がすれているのは十分わかったので、ごく普通に流れのある所を釣っていく。
先日の長野ではラインの変化によるあたりが取れなかったが、今日はなんとかわかるようになった。ぽつぽつとヤマメが釣れる。
時間的に最後のポイントとなった。テレストリアル系の毛鉤がなくなったので、石垣先生のバーコードステルス毛ばりを結ぶ。
石垣先生に教わったことを思い出す。
流れの反対側のたるみに毛鉤を入れて、流芯の際までラインを持ってきて、ラインを緩めてゆっくり流して、ラインに変化がったらあわせる!

竿を立てるとガツンという手ごたえ。
釣れたのは今回最大の25センチのイワナ。

いろいろ学べたよい2日間でした。