秋は不漁でも」
2011年9月16日(金)晴れ


早朝、というか夜中に自宅を出発。
高速のインターに入った瞬間に釣りのベストを忘れたことに気がつく。
なぜもう少し早く気がつかないのか。

ばかだからかしら。




当初は岐阜のK川に行くはずだったが、開田高原で力尽き、末川を釣ることにする。
平日なのに上流部にはすでに釣り人が入っている。
末川は講習会をやるたびに魚が釣れず、達人石垣先生をして
「世も末川」
と発言されたことはあまりにも有名である。
また、石垣先生は
「この末川で釣れるようになれば、どこの川に行ってもやっていける。」
とおっしゃっておられた。
うまくなりたいのでここでテンカラの練習をすることにする。

とても暑いのでTシャツ姿で釣りをする。
陽に焼けないように日焼け止めを腕に塗る。しばらくすると首筋が熱くなってきたので日焼け止めを塗って頭から手拭いをかぶる。
そういえばこの間のカツオ釣りでは(カツオは釣れなかったが)上は長そで、下はサッカーパンツといういでたちでにし、顔には日焼け止めを塗っておいたのだが、意外なことに膝(ひざ)が焼けてしまった。
ずっと座っていて陽にさらされていたのだから無理もない。
膝が黒くなったのでなんだか不思議なバクみたいになっている。


合わせがうまくいかない。
水しぶきを立てて魚が出ると早合わせをしてしまい、かつんと軽い手ごたえはあるものの魚は逃げてしまう。
あるいは水面下で魚が毛鉤をくわえたことに気がつかず合わせが遅れてしまう。
それでもなんとかイワナを2匹釣る。

うまくなったのかしら。



暗くなるまで釣りをし、やまゆり荘で温泉に入る。
今日はリ・ライズに泊まるのだが、名藤さんがフィッシングガイドに出かけているので21時くらいにならないと戻らないのだ。
温泉の「足つぼ押し機」を使いながら名藤さんに電話をして帰宅時間を確認。
リ・ライズに移動する。

2011年9月17日(土)雨時々くもり



明け方、雨の音で目が覚める。ずいぶんと激しい降り方だ。
今日こそ岐阜のK川に、と思ったが、朝食の時に名藤さんに天気予報を調べてもらうと西の方ほど天気が悪いとのこと。
考えた挙句、Z川に行くことにする。

入渓場所であるチェーン着脱場に来てみると先行者の車。でも3連休でもあるし、先行者を気にしていたらどこにも行けない。それにこの川は広いので先行者の影響は少ないだろう。
フライフィッシングの支度をして川に降りる。特に濁りがあるわけではないけど、ちょっとごみが多いかな。
そのせいか
反応は全くなし。
ドライフライにもニンフにも来ない。
雨は降ったりやんだり。それに蒸し暑い。とても不快。
昼過ぎまでやったがあきらめて川から上がり、乗鞍高原のペンション街の喫茶店で食事をし、さらに奈川渡ダムにある「うす焼きカフェ 豆まめ」でうす焼きを食べてリ・ライズに戻る。
ちなみに豆まめは名藤さんの弟さんが経営するお店。うす焼きは初めて食べたがパイのようでおいしかった。


夕方まで昼寝をして奈川に釣りに行く。
ボウズはいや。
奈川には朝からたくさんの釣り人が入ったそうだ。夕方になっても釣り人の姿が多い。
空いている場所に入り、ドライフライでていねいに釣っていく。
でも魚は来ない。
さらにていねいに釣っていく。
すると、流れの中からイワナがゆっくりと浮かんできてゆっくりとフライをくわえゆっくりと沈んでいく。
合わせるとストライク。
なんとかボウズはまぬがれてほっとする。

この後、暗くなるとドライフライに魚が反応するようになったが、フライをちゃんとくわえるわけではなく、ばしゃばしゃと騒いでいるだけ。
あきらめて今日の釣りは終了。

2011年9月19日(日)晴れ


雨は夜のうちに上がり、朝食のころにはすっかり晴れた。
3連休の真ん中なので少し迷ったが、駄目もとで岐阜のK川に行く。チェックアウトの時に名藤さんが人が比較的少ない場所を教えてくれた。

10時過ぎにK川に到着。
さすがに有名河川だけあって釣り人が大勢いる。名藤さんに教えてもらった場所を探して入渓。
開けた川なので快適にフライロッドが振れるが魚は釣れない。時たまドライフライのそばでばしゃっと反応するがそれだけ。釣り人が多いので警戒しているのか。
それでも釣り続けると小振りなアマゴが釣れた。なんだか感激ひとしおである。
しばらく進むと先行者、というより上に入った人に追いついてしまったのでここでの釣りを終了する。


開田高原に移動。末川をテンカラで釣る。
おととい入れなかった上流部で釣る始めるとフライフィッシングの人とバッティングしてしまい、話をして私が少し下に入りなおす。
水量が少なくて釣りにくい。夕陽を背負っているので魚が走ってしまう。釣りにくいが川に自分の影を落とさないように立ち位置を取る。

もう少しで脱渓点というところで、落ち込みに毛鉤を入れる。すると水中できらりと魚が反転した。とっさに竿を立てる。
魚が川の中を走って毛鉤から逃れようとする。慎重に慎重に。
もう少しで取り込みというところで
ふっとラインがたるむ。
逃げられた!
合わせが早かったのか。もう一呼吸置かないといけなかったのか。
もっと練習しないと


残念ながら釣果には恵まれませんでしたが、高原に秋の到来を感じることができていい旅行でした。