「ヒバリが鳴き叫ぶ」
2015年5月29日(金) 晴れ
あらかじめお断りしておくが、佐賀までライギョ釣りに行ったが釣れなかった。
ボウズである。
したがって、この釣行記には魚の記述も画像もない。
だから

まず、魚以外のことをたくさん書こう。





カササギは日本では佐賀県にしか生息していない天然記念物である、と思っていたら、今は九州の各地に生息域が広がり、北海道でも確認されているそうだ。
まあ、それでも天然記念物だし、珍しい鳥だし、これまで九州に行っても2回くらいしか見てないし、と思っていたら、今回はたくさん見ることができた。と言うよりやたらといるのである。
スズメやカラスほどではないが、キジバトなんかよりははるかに多い気がする。きれいな鳥なので一眼レフを持って行けば良かったと思う。

その他にたくさんいたのがヒバリである。麦畑のあるところに行ったせいもあるが、そこら中で鳴いている。ヒバリはスカイラークと言うくらいで飛びながらさえずるものだと思っていたが、良く見ていると地面の上だろうが電信柱のてっぺんだろうが所かまわず鳴いている。可愛いがやかましいくらいである。
奴らも生きるのに必死なのだ。

今回の釣行ではひとつ計画を立てた。釣ると言うよりポイントをチェックして行こうと考えたのである。やはり私には圧倒的に情報が不足しているので、多くのポイントを回り、釣れるかどうか確認することが肝心だ、という結論である。今さらなような気もするが、やっぱり地道に行く方が良いようだ。
方法としては事前に地図でここぞという水路等を抽出し、順番に釣っていく。もちろんだめな結果の方が圧倒的に多いはずだが、ここは釣れない、という情報も大事である。

佐賀空港について最初のポイントへ移動。水草もありいい感じだがライギョの反応はない。いるのかいないのかはわからないが、とにかく反応はない。
少し移動して次のポイントへ。小さな水路だが水草が多くいい感じである。ルアーを投げながら進んでいき、ふと、足元を見ると。

あ、ライギョ

向こうもこちらに気がついてばしゃっと逃げて行った。
いるんだ!
おお、私っていいカンしてる!

と浮かれつつルアーを投げると
ばしゅっという独特の捕食音と共にルアーが消える。ロッドを立てると、かかった。
やったー
いきなり釣れた―
おお、大きい
もう少し、もう少し
と寄せてきたが、ぱすっとルアーが外れてライギョは逃げてしまった。



この日は他のポイントも回ってみたが、あまりいい所はなかった。
今日から佐賀駅近くのホテルに2泊。



犬や牛が応援してくれたが


2015年5月30日(土)曇りのち雨

朝早く、昨日ばらしたポイントに行く。
ヒシの葉の上をルアーで探っていくと、ライギョが飛び出す。でもルアーは咥えない。2回ほどこういうシーンがあったが、それ以上はなし。

水路の反対から人が来るので見ていると、ライギョ釣りをしている。やっぱりこのポイントは釣れるんだ、と喜ぶ。
この人と少し話がしたかったが、向こうは私を見ると引き上げてしまった。
知り合いになるには、私は怪しすぎたのだと思う。

この後、いくつかのポイントを見て回った。
しかし昼から本格的な雨になり、ライギョがいないのか、はたまた雨のせいで活性が落ちたのかはわからなかった。





2015年5月31日(日)晴れ

今日は最終日。目星をつけた中でいちばん広いポイントを探る。
ルアーを投げてちょっと進み、ルアーを投げてちょっと進み、を繰り返す。ひたすら繰り返す。
朝早くからロッドを振りまわし、ライギョの反応が2回、ライギョの姿を見たのが1回。
ここは次回来た時もやってみようと思う。



飛行機の時間が迫り、一昨日のばらしに対する後悔で全身を満たしつつ片づけをする私。

それを見て、あざ笑うかのようにヒバリが鳴き叫ぶ。