「たくさん釣れれば」
2015年6月12日(金) 曇り時々雨
朝8時、おやど風来坊着。一美さんとK沢に釣りに行く。今日は上流部ではなく、最下流部から入渓する。
すぐさま一美さんがヤマメを釣り上げる。川は好調らしく、私にもヤマメが釣れる。二人で交互に快調に釣っていく。

ある人が
「釣りをする時間というのは、他の時間とは全く違うものだ」
と言ってました。楽しく釣りをしている時はまったくその通りで、他のことを忘れてしまいます。
少なくとも、魚がかかった瞬間というのは、あるゆることが頭から消えてしまう。これが良いことなのかどうかまったく不明なわけだが、どうしてもその瞬間に出会いたくて釣り場に来てしまう、というのが釣り人の習性である。



小さなポイントだったが、ドライフライを流してみると、川底から大きな背中を見せてイワナが飛び出した。合わせはばっちりだったが、イワナは力強く岩の下にもぐり、残念ながら釣針が外れてしまった。
今日はこれまでにこういうことが何回かあったので、もう少しすばやく取り込むべきだった。と後悔しても遅い。

午後になるとだんだんと天気が悪くなってきた。時間は少し早かったが、あたりが暗くなり、フライが見えにくくなってきたので今日は終了。

おやど風来坊に2泊。








2015年6月13日(土)晴れ
昨晩の雨は上がり、いい天気だ。
一美さんが釣りに行かないので、同宿のIさん、Kさんと3人でO川へ釣りに行った。

この日は奇跡の日だった。

おそらく3人で80匹以上釣ったのではないか。いずれも天然の大きなイワナである。
釣るのは実に簡単で、釣り落としてももう一度フライに飛びついてくるようなありさま。まさにちぎっては投げ、という感じだった。

しかしまあ、あんまりたくさん釣れるというのも考えもので、#8くらいのフライを使って40pオーバーを狙う、という趣向に変えた方が良かったかと思う。


もっとも、こんな楽しい日でも、帰り道では川の中でしっかり転び、お辞儀をするとウェーダーから水がこぼれる、というパフォーマンスだけは忘れなかった。







2015年6月14日(日)雨のち晴れ
一美さんは宿泊している方たちと昨日好調だったO川に行くとのこと。
私は少々疲れたので、喜多方にあるD川を午前中だけ釣ることにする。
2時間で28pのイワナを筆頭に6匹くらい釣れたのでとてもよかったのだが、メインの話題は別。

まず一つ目はマイマイガ。
川に入ってしばらくしてから気がついたが、あらゆる木や草が食われており毛虫がいっぱいだ。
マイマイガは昨年、長野と富山で見たが、ここ福島まで進出しているのだ。
何匹か川面を流れていたので、ヤマメやイワナの餌食になっているに違いない。不気味である。

二つ目は昨日に続き転倒である。
斜めになった大きな岩があり、まあここは滑らないだろうと歩きだしたら滑った。おもいっきり滑った。
とっさに両腕でかばったので直接、頭は打たなかったが、衝撃は強く、しばらく軽くめまいがした。
このまま倒れていて毛虫に食われてはかなわないので、必死で脱出した。
翌日には両肘が紫色になっていた。

痛い。


最後にヤマメを釣って終了。
なんだかとてもよく釣れた3日間。



たまにはこういうこともあるでしょ。