「サルが騒ぎます」
2015年12月29日(火)晴れ
サルが柿を食べる


釣りに行かなかったわけではない。

メッキ釣りに三浦半島、伊豆へ行った。
ニジマス釣りに芦ノ湖にも行った。
管理釣り場にだって行った。
しかし諸条件もあり、下手なのもあり、魚は釣れない(さすがに管理釣り場では少し釣れましたが)。

このままではいやなので、大月の奈良子釣りセンターで釣り納めだ。

この辺りはサルが多い。支度を終えて釣りを始めると、サルが柿の実を食べながら騒いでいる。管理人さんがビデオを撮りながら
「サルばっかしだなあ」
とうれしそうに言う。
サルは人が近づくといったん逃げるが、みんなが釣りを始めると戻ってきて、木に登ったり、管理小屋の屋根の上を走ったりして騒ぐ。エイリアンのように飛びついてこないかと少し不安な感じだったが、日が高くなるといなくなってしまった。

管理人さんが、今日はこの冬一番の冷え込みと言う。私が釣りをすると必ずこういうことになる。
それでも池の中の魚はそれなりに元気そうだ。
バブルニンフを投げ込むと、ぽつぽつと釣れる。そのうちニジマスだけでなくアマゴも釣れたので満足し、次に川のほうに行ってみる。
こちらは日が差さないのでさすがに寒く魚はじっとしている。フライを流すとパニックを起こしたように逃げ惑う。とても釣れる気がしないので池に戻る。

防寒グッズ2点。

光電子を使ったフォーオンパームレスグローブ(左上)。
手の甲を覆うだけのものですが温かい。
手のひら側には何もないので、
フライロッドを握った際に違和感がありません。

ジッポのハンディーウォーマー(行火)(右下)。
オイルを入れると半日は温かい。
付属の袋に携帯電話用のストラップをつけて首から下げています。
ジッポを持っている、というのが楽しいですね。


池で魚を釣り、写真を撮ろうと思って前かがみになったら、胸ポケットからオービスのフックリリーサー(針はずし器)がこぼれて池の中へ。
あらま!
これはさっちゃんからUSA土産にいただいたものである。しかし池は深い。さっちゃんとの友情もこれまでか、などと感慨深く池の畔にたたずんでいたが、そういうわけにもいかないので、管理人さんに回収をお願いする。
「金属でできてますか?」
見ると管理人さんの手には強力な磁石が。
「いいえ、金属ではないですね。プラスチックか樹脂だと思います。」
「そうですか。少し待っててください。」
管理人さんが持ってきたのはルアーロッド。ラインをすべて巻き取り、ロッドの先端にミノー(小魚の形をしたルアー)がついている。
管理人さんが池の中にロッドを突っ込む。ルアーはフックリリーサーに届くのだが、ルアーのフックが下側に回り込まないのだ。なぜかというとフローティングミノー(水に浮くタイプ)だからだ。
「だめだ。フローティングタイプでは・・・少し待っててください。」
管理人さんが別のルアーロッドを持ってきた。取り付けられているルアーは・・・おおっ、バイブレーション(沈むルアーの一種)!
管理人さんは巧みにフックリリーサーを引っ掛け、無事にネットイン。
ありがとうございました。
サルベージに挑む管理人さん(上)

フックリリーサーは無事に回収できました(右)

昼頃からミッジ(ユスリカ)のハッチ(羽化)が始まり、小さな白い点がふわふわと飛んでいる。ライズが多くなったので、ドライフライを使ってみるがこれには掛からない。
そこでウエットフライを引いてみるとよく釣れる。ニジマスとヤマメがばしばしと釣れる。
うれしい限りだ。

寒くなったので帰ろう。