「青空歓迎」
2017年9月8日(金)晴れ
ちょっと怖くて進めない



「夏休み期間中、1日も晴れの日がなかった」

と東北の小学生が、ニュース番組の電話インタビューに答えていた。
今年の夏は雨が多い。
ところが釣りに行くのをやめると晴れたりしてくやしい。
とてもくやしい。

朝、郡山のホテルを出ると、雲は多いものの青空が見える。天気予報では晴れ。当たってほしい。

車を走らせ、福島県の北にあるT川へ行く。
ここは渓流釣りではたいへん有名で、銘川と言われている。
もっともショベルカーで川底をかき回しているところもあり、誰が銘川と言っているのかは少し謎だ。

支度をして川に入ってみると水が多い。以前、おやど風来坊の一美さんと来たときは、こんなではなかった気がする。昨夜までの雨で増水しているのだ。
水量が多くてすぐに上流に進めなくなる。いったん川から上がり、上流の浅いところから入りなおした。それでも水かさは高く、なまじフラットな川だけに水圧はけっこうなものだ。
歩くのに苦労する。

増水のためそこら中で白泡が立っており、ドライフライを流すポイントが少ない。
はあはあ言いながら少しでも流れのゆるいところを見つけてドライフライを入れる。
ぱしっと反応があり、ヤマメが釣れた。ヤマメはずいぶんと深いところに潜んでいる様子だ。

久しぶりの釣果に一安心。



気がつくとすっかり晴れ上がっていた。むしろ暑いくらい。

水量が多いため、先に進めない所では川から上がって移動する。
道路を歩いていると、漁協の車が近づいてきた。

「どうですか?」
「ヤマメが2匹です。」
「イワナは釣れない?」
「イワナは出ませんね。」
「流されちゃったのかなあ。」
放流したんですね。残念。

来週は釣り大会があるのでぜひ来てください、と言いつつ漁協の方は去っていった。


その後、川に入って釣り始めると、今度は小さいがイワナばかり釣れる。
漁協さん!いましたよ!


今日はおやど風来坊に宿泊。




2017年9月9日(土)晴れ

おやど風来坊の一美さんは本日も都合が悪く一緒に釣りには行けない。
朝食後、チェックアウトして山形県のR川へ行く。山形県というと遠そうだが、お宿風来坊からは山を一つ越えれば山形県だ。
このR川も有名な川で、すでにところどころに車が止まっている。なんとか空いているところを見つけて駐車。

この川も少しだが増水気味か。
流れのゆるいところにドライフライを流すとイワナが釣れる。

しかしながら、しばらく進むと河原に足跡が多くなり、イワナはぱたっと釣れなくなった。
少し早いが釣りを終了。


久しぶりの青空はうれしいね。









山里は夏の終わり、秋の準備。

もう少し待ってほしい。