「動揺する」
2018年5月11日(金)晴れ、風強し
福島県に到着。コンビニで遊漁承認証を購入してK川に入る。
先週の大雨でやや増水気味なので、水深の浅い上流で釣りを始める。

釣りをするのは、去年の11月にフライフィッシングで鬼怒川の鮭釣りをして以来(釣れませんでしたが)。
もちろん今シーズン渓流初釣行。
感動しつつフライロッドを振る。

開始10分でフライロッドが折れる。

ティペット(鉤素)がトップに絡んだのでちょっと引っ張ったら折れました。


パキ




つるや釣具店で作ってもらったCASTALIA。
もう25年くらい使っているので、今まで何ともなかったのが不思議なくらいかも。
よくがんばりました。



感慨にふけっていてもしょうがないので、車に戻りSAGEの#4ロッドに交換。
しかし、このロッドは8フィート6インチ。この川では長すぎる。あまりに長すぎる。
しかも#4リールに巻いてあるフライラインはなぜかシューティングヘッド。
使いにくい。
ロッドの先端が木の枝にあたる。ティペットが絡む、切れる。
おまけに今日は風が強く、ちょっと油断するとフライがどこかに飛んで行ってティペットが絡む、切れる。
釣っているよりティペットを交換している時間の方が長い。

やんなっちゃう


今まで水が少なかったところに大雨で急に増水したためか、ヤマメが動揺している。
ドライフライを流すと、ばしゃっ、ばしゃっと派手に出るが、フライをくわえるわけはない。ただ運動しているだけ。
合わせるとすれ掛り(口以外に鉤が刺さってしまうこと)してしまう。

経験的にこういう時は釣れない。
3時間ほどやってやっと1匹釣ったが、このヤマメも水底からドライフライに突進し、フライに噛みついたまま水面から飛び上がった。


それでも今シーズン初の釣果。
よかった。



上の2匹はすれ。

右はまともに釣れたヤマメ。


川から上がり、蕎麦を食べる。
私が店に入ったら、近所の人が「おすそ分けだよ」と言って山菜を持ってきた。採れたてのこしあぶらの天ぷらをいただいた。
美味しい。

原価はただ。



他の支流を見て回るが良いところはない。
夕方K川の下流部に入ってみたが、寒すぎて魚は全く反応しなかった。

今日は裏磐梯にある休暇村裏磐梯に宿泊。




山桜は散っていました。


2018年5月12日(土)晴れ、風やや強し
季節的には、裏磐梯は桜が満開を過ぎ、半分くらい散った感じ。
少しでも水温の高い川と思い喜多方に行ってみるが、少し濁りがあったりしてあまり状況は良くない。

またK川に入る。

しかし昨日から状況は変わらない。
ロッドは長すぎるし、ヤマメは動揺しているし、風は強い。
あいかわらず釣っているよりティペットを交換している時間の方が長い。

何とか1匹釣る。
このヤマメはわりとまともにドライフライに出ました。

めっきり疲れて川から上がる。






まだ時間が早いので、諸橋近代美術館に行く。
この美術館はダリをコレクションしており、たいへん有名なところなのだが、長いこと裏磐梯に来ているのに1回も入ったことがない。
実は4月に今尾栄仁さんの個展を見に福島県いわき市に行ったのだが、ギャラリーを管理している女性にそのことを伝えると、
そんな人がいるなんて信じられない!という反応で、たいへん驚かれた。
というわけで今回行ってみたのである。
小さな美術館ですが、ダリの彫刻が充実していて見ごたえがありました。
ちなみにおやど風来坊の一美さんは1回も行ったことがないとのこと。

今日は久しぶりにおやど風来坊に宿泊。




諸橋近代美術館はたいへん立派な建物。
前には池があり、流れがある。
ブラウントラウトでもライズしそうな雰囲気。


2018年5月13日(日)曇りのち雨


一美さんに予約の電話をしたときに、5月11日、13日は中学校の修学旅行を受け入れているので、一緒に釣りには行けないとのことだった。
ところがおやど風来坊に着いてみると、5月13日に修学旅行の宿泊がある、というのは一美さんの勘違いであることが判明。
急遽、本日は一緒に釣りに行けることとなった。

うれしい!


が、予約状況は良く把握しておいた方が良いように思う。



一美さんは今シーズン初の渓流釣りとのことで、うれしそうにしたくをしている。
荷物を眺めていると、ウェーダーがビニール袋にパックされている。不思議に思って聞くと、
「シーズンオフにはクリーニングに出してるんです。」
ウェーダーってクリーニングに出せるんだ!

クリーニング屋が迷惑しているのではないだろうか?

私も出してみようっと


水温が高そうなS川を選択。
ここも水はやや多めだが、もともと浅い川なのでちょうど良い感じだ。
今日は一美さんに#3ロッドを借りたので快適。
ここもK川と同じで、ドライフライにアタックはしてくるが食いはしない、という状況だ。
しかし、ほどなく一美さんがヤマメを釣り、その後、二人ともぽつぽつと釣れていく。
K川では水温が低いためイワナは1回も出なかったが、ここではイワナも釣れてきた。

途中から小雨になる。
新調したFIXENDのウェーディングジャケットを着る。Sサイズなのにフライフィッシングベストの上から余裕で着用することができる。
新しい雨具は雨をびしびしと弾いて気分が良い。

途中で先行者に当たったので川から上がり、一美さんが評判が良いと聞いているラーメン屋さんに行く。
しかし食べ終わってから店が違うことに気がつく。
ちょっと残念。





その後、今日もK川に行く。
やはりここは水温が低いのか、それとも雨のせいなのか、釣っていると少し寒い。
がんばってロッドを振っていると、何匹かヤマメを手にすることができた。
一美さんも楽しそうに釣っている。
しかしながらずっと釣っていると家に帰れないという現実もあり、一番近くの脱渓点から川を出て、今回の釣りは終了。

最終日はなかなか爽快でした。

また来よう。