「モデルにはなるべく動かないでいただきたい」
2018年11月10日(土)晴れたり曇ったり
「おお!」
「管理釣り場の魚とは思えない!」
「あ、雑誌に載ってるのと同じだ!」

浦壮一郎さんが解説をするたびに参加者から歓声が上がる。

すごい。全然違うね。



C&F DESIGN主催の「浦壮一郎氏 フィールド・フォトスクール」に参加すべく、ここ丹沢ヤドリギY.G.Lスポーツフィッシングエリアにやってきた。
企画としてはフライフィッシングで魚を釣り、それを被写体として撮影テクニックを学ぶというもので、考えようによってはえらく難易度の高い講習会だ。
C&Fの瀬川さんからいただいたメールにも
「明日は、少し水が高い可能性がありますが釣りは出来るとのことです。少々厳しくなりますが、何としてもモデル(魚)は確保したいと思います。」
とあった。
前日の雨だけではなく、季節外れに気温が高くなったこともあり、魚の活性は今一つ。釣りには難しい1日だった。

それにしても

魚はすぐそばの養魚場から買ってくればいいのでは?
と思ったのは私だけか。



やっぱりプロは違うね。
浦さんに教えていただいたことをいくつか書いておきます。

・渓流魚を撮影するときは、まず、逃げられないように石で回りを囲う。
・頭は上流側に向ける。下流側に向けると魚が苦しがって暴れる。
・小さな石で魚を固定する。なるべく魚を立てるようにする。
・ヤマメ、ニジマスなどは、立てるために少し下を掘っておいてもよい。イワナは逆で浅くしておかないと横向きにならない。
・ランディングネットに入れて撮影する場合、あらかじめ石を配置しておき、その上にネットを乗せて魚を入れるようにする。
・太陽の光は魚の背中側から当たるようにセットする。魚が光らず模様がきれいに出る角度を探す。真上から撮影するのもよい。

などなど。

なお、時間をかけると魚が弱ってしまいそうだが、弱った魚は被写体としてはだめなので撮影しないのだそうだ。
時間がかかるときは(例えば太陽の光を待つときなどは)、魚をときどき水の中に入れて弱らないように注意しているとのこと。

他にも構図の決め方や、手で魚を持った人の撮影、水中撮影などの方法を教えていただいた。
C&Fとしてもこの企画は初めてだそうで、スタッフの方も受講者と共に歓声を上げていました。



私は今までOLYMPUSのμ770SWを使っていたが、画像にノイズが入るようになってしまったので、新たにTG-5を購入した。
すると浦さんもこれを使っているとのことで、機種の特徴を生かした撮影方法のみならず、コンバーターをお借りして使い方も教えていただいた。


すごくためになった1日。





浦さんに教えていただきながら撮影。
接写機能を生かして浦さんが撮影。
かっこいいですね。
浦さん撮影風景。
帽子をかぶっている人を撮影するときは、
折りたためるレフ版を使用し、下から光を当てるとのこと。
私がレフ版を持って撮影のお手伝い。
水中撮影をしてみると、なんだかわけのわからないものが。
浦さんにコンバータをお借りし、
教えていただいたようにやってみるとこんな感じ。
浦さんが撮影。
雑誌で見るやつですね。
ちょっといいのが釣れたので、
教えていただいたことを思い出しつつ撮影。